ADVX-1000 DV Capture Development Kit


\100,000(税別) ●型番:ADVX1000-DKIT 

ADVX-1000 DV Capture Development Kit は ADVX-1000 ボードに対応した開発キットです。ADVX-1000 および ADVX-1000 DV Capture Development Kit を使うことで、DV/アナログビデオ映像を利用したシステムを開発することができます。

DV Capture Developmet Kit の内容
SDKで実現可能な機能
開発環境について
動作対象OS
サンプルソフトのソースコードの取り扱いについて
制限事項について
関数リファレンス


DV Capture Development Kit の内容

このADVX-1000 DV Capture Development Kit(以下、開発キット)には以下のものが含まれています。

  • ドライバソフト
  • ADVX-1000 SDK
  • ADVX-1000 SDK ドキュメント
  • サンプルソフト


SDK で実現可能な機能
  • DVフォーマットでのキャプチャ
  • 非圧縮YUY2およびDVフォーマットデータをADVX-1000に転送
  • 転送されたデータをリアルタイムで再生・出力(DVおよびアナログ)
  • DVカメラのコントロール
  • ADVX-1000の入力切り替え(DV/アナログ)
  • オーバーレイコントロール

開発環境について

  • Microsoft Visual C++ Ver.6.0
    他の開発環境(コンパイラ・ツール)によるコンパイル・リンクおよび実行時の結果は保証しません。
  • CPU : Pentium III 1GHz以上を推奨
  • メモリ : 256MB以上
  • チップセット : インテル製(すべての動作を保証するものではありません)
不明な点についてはadvx@canopus.co.jp へお問い合わせください。
動作対象OS

開発キットを用いて作成されたアプリケーションは以下のOSで動作させることが可能です。

  • Microsoft Windows 2000 Professional + SP2以降
  • Microsoft Windows XP Home Edition
  • Microsoft Windows XP Professional

サンプルソフトのソースコードの取り扱いについて

開発キットに含まれるサンプルプログラムはドキュメントを補うための資料となっています。サンプルプログラムのソースコード自体を改変したり、その一部をお客様のアプリケーションに組み込んで利用してください。お客様のアプリケーションとそこに組み込まれたソースコードの一部との適合性に関してサポートはおこないませんのでご了承ください。
カノープス株式会社はソースコードの使用と変更に関して自由な権利をお客様に許諾いたします。ただし、次のような行為は禁止いたしますのでご注意ください。以下の文中で第三者とは開発キットユーザー以外の者を指します。

  • マニュアルや文書ファイルなどのドキュメントの一部または全部を複製し第三者に配布すること
  • サンプルプログラムのソースコード自体を第三者に配布すること
  • 開発キットに含まれるインクルードファイル、インポートライブラリファイルを改変あるいは第三者に配布すること
  • 開発キットに含まれるインクルードファイルで記述されている内容を第三者に通知すること
  • 開発キットに含まれるDLL ファイルの逆アセンブルなどの行為
また、最終的に作成されたアプリケーションの運用結果および目的への適合性につき、カノープス株式会社では一切の責任を負いかねますので予めご了承ください。


制限事項

  • 開発キットで作成した実行モジュールはCanopus DV Application/MPEG application と同時に実行できません。
  • 開発キットで作成した実行モジュールは複数実行することはできません。
  • MPEG はサポートとしていません。
  • AVI2 フォーマットはサポートしていません。
  • Audio やVideo のみのAVI やVideo Track, Audio Track が複数あるAVI には対応していません。
  • Capture/Playback 時のSampling Rate コンバージョンは正しく動作しません。
  • 全てのAV/C コマンドに対応していません。
  • お使いの開発ツール(言語処理系)の設定や付属ユーティリティの使用により、Visual C++ 互換のインクルードファイルやライブラリを利用する方法については、開発ツールのメーカーにお問い合わせください。


関数リファレンス

Exported Function
CreatePEGFactoryObject 開発キット用のオブジェクトを作成します。
Factory Object
IPEGFactory::Open IPEGFactory の初期化を行います。
IPEGFactory::Close IPEGFactory の終了処理をします。
IPEGFactory::GetComponentEnum コンポーネント列挙子オブジェクトを得ます。
IEnumPEGComponent
IEnumPEGComponent::Next 列挙シーケンスで指定した数のIPEGComponentStock オブジェクトを取得します。
IEnumPEGComponent::Reset 列挙シーケンスを先頭に戻します。
IEnumPEGComponent::Skip 指定した数のIPEGComponentStock をスキップします。
IEnumPEGComponent::Clone 現在この関数は実装されていません。PEG_E_NOTIMPL が返ります。
Component Object
IPEGComponentStock::QueryInfo このコンポーネントの情報を取得します。
IPEGComponentStock::GetConfigurator コンフィギュレータオブジェクトを返します。
IPEGComponentStock::GetDVCapture DV Capture オブジェクトを返します。
IPEGComponentStock::GetDVPlaybacker DV Playbacker オブジェクトを返します。
IPEGComponentStock::GetDeckController Deck Controller オブジェクトを返します。
IPEGComponentStock::GetInputSignalEnum 入力信号列挙子オブジェクトを返します。
IPEGComponentStock::GetOutputSignalEnum 出力信号列挙子オブジェクトを返します。
IPEGComponentStock::GetOverlayObject Overlay Control オブジェクトを返します。
Configurator
IPEGConfiguratorObject::GetVideoStandard 現在のVideo Standard(NTSC/PAL)を取得します。
IPEGConfiguratorObject::SetVideoStandard Video Standard(NTSC/PAL)を設定します。
Configurator2
IPEGConfiguratorObject2::GetVideoStandard 現在のVideo Standard(NTSC/PAL)を取得します。
IPEGConfiguratorObject2::SetVideoStandard Video Standard(NTSC/PAL)を設定します。
IPEGConfiguratorObject2:: GetUCNumOfBuffer UnCompressed Stream 用の内部バッファの数を返します。
IPEGConfiguratorObject2::SetUCNumOfBuffer UnCompressed Stream用の内部バッファの数を設定します。
Signal Input Enumerator
IEnumPEGInputSignal::Next 列挙シーケンスで指定した数のIPEGInputSignal オブジェクトを取得します。
IEnumPEGInputSignal::Reset 列挙シーケンスを先頭に戻します。
IEnumPEGInputSignal::Skip 指定した数のIPEGInputSignal をスキップします。
IEnumPEGInputSignal::Clone 現在この関数は実装されていません。PEG_E_NOTIMPL が返ります。
Signal Input Object
IPEGInputSignal::Select この入力信号を選択します。
IPEGInputSignal::IsSelected この入力信号が選択されているかどうかを返します。
IPEGInputSignal::SetAudioParam この入力信号のAudio 属性を指定します。
IPEGInputSignal::GetAudioParam この入力信号のAudio 属性を取得します。
IPEGInputSignal::QueryInfo この入力信号の情報を取得します。
IIPEGInputSignal::GetPropertyRange 指定した属性の調整可能範囲やデフォルト値を取得します。
IPEGInputSignal::GetProperty 指定した属性の値を取得します。
IPEGInputSignal::SetProperty 指定した属性の値を設定します。
Signal Output Enumerator
IEnumPEGOutputSignal::Next 列挙シーケンスで指定した数のIPEGOutputSignal オブジェクトを取得します。
IEnumPEGOutputSignal::Reset 列挙シーケンスを先頭に戻します。
IEnumPEGOutputSignal::Skip 指定した数のIPEGOutputSignal をスキップします。
IEnumPEGOutputSignal::Clone 現在この関数は実装されていません。PEG_E_NOTIMPL が返ります。
Signal Output Object
IPEGOutputSignal::Select この出力信号を選択します。
IPEGOutputSignal::IsSelected この出力信号が選択されているかどうかを返します。
IPEGOutputSignal::QueryInfo この出力信号の情報を取得します。
IPEGOutputSignal::GetPropertyRange 指定した属性の調整可能範囲やデフォルト値を取得します。
IPEGOutputSignal::GetProperty 指定した属性の値を取得します。
DV format Capture
IPEGDVCapture::OpenFile キャプチャするためファイルを作成します。
IPEGDVCapture::CloseFile キャプチャしているファイルを閉じます。
IPEGDVCapture::Start キャプチャを開始します。
IPEGDVCapture::Pause キャプチャを一時停止します。
IPEGDVCapture::SetEventProc キャプチャ中のイベントを取得するためのコールバック関数を設定します。
PEGDVCaptureEventProc キャプチャイベントを処理します。アプリケーションが定義するコールバック関数 PEGDVCaptureEventProc はアプリケーション定義の関数名のプレースホルダであり、この関数名を使う必要はありません。
DV format Playback
> IPEGDVPlaybacker::OpenFiles プレイバックするファイルを指定します。
IPEGDVPlaybacker::CloseFiles プレイバックしているファイルを閉じます。
IPEGDVPlaybacker::Start プレイバックを開始します。
IPEGDVPlaybacker::Pause プレイバックを一時停止します。
IPEGDVPlaybacker::ShowCurrentFrame 現在のシークポイントのフレームを表示します。
IPEGDVPlaybacker::SeekAt シークポイントを設定します。
IPEGDVPlaybacker::GetEachNumFrames IPEGDVPlaybacker::OpenFiles で渡された各ファイルに何フレーム在るかを返します。
IPEGDVPlaybacker::GetCurrentFrameNumber 現在プレイバックしているフレーム番号を返します。
IPEGDVPlaybacker::SetOption プレイバックのオプションを指定します。
IPEGDVPlaybacker::SetEventProc プレイバック中のイベントを取得するためのコールバック関数を設定します。
PEGDVPlaybackerEventProc プレイバックイベントを処理します。アプリケーションが定義するコールバック関数 PEGDVPlaybackerEventProc はアプリケーション定義の関数名のプレースホルダであり、この関数名を使う必要はありません。
Deck Controller
IPEGDeckController::IsDeckConnected DV Device が接続されているかどうかを返します。
IPEGDeckController::DeckControl DV Device を制御するコマンドを送ります。
IPEGDeckController::GetDeckStatus DV Device の状態を返します。
IPEGDeckController::GetTimecode DV Device のタイムコードを取得します。
Overlay
IPEGOverlay::Create Overlay Surface を作成します。
IPEGOverlay::ConnectSrc Overlay Surface に映像の入力を開始します。
IPEGOverlay::DisconnectSrc Overlay Surface に映像の入力を終了します。
IPEGOverlay::Update Overlay Surface を指定したWindows の位置に表示します。
IPEGOverlay::Destroy Overlay Surface を破棄します。
IPEGOverlay::SetColorKey Overlay するときのキーカラーを指定します。
UnCompress Stream Out
IPEGUCOutStream::Open 非圧縮の出力ストリームの使用を開始します。
IPEGUCOutStream::Close 非圧縮の出力を終了します。
IPEGUCOutStream::Start 出力状態に遷移します。
IPEGUCOutStream::Pause 一時停止状態に遷移します。
IPEGUCOutStream::Flush 出力待ちのBuffer を無効化します。
IPEGUCOutStream::GetFreeBuffer 使用できる出力バッファを返します。
IPEGUCOutStream::SetBuffer バッファにデータが準備できたことを通知します。
IPEGUCOutStream::GetUserData バッファからUser data を取得します。
IPEGUCOutStream::SetBufferDepth 使用するバッファの数を指定します。
IPEGUCOutStream::GetBufferDepth 使用出来るバッファの数を得ます。
IPEGUCOutStream::GetError 出力時のエラーを返します。
IPEGUCOutStream::ClearError 出力時のエラーを消します。