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【受け手と作り手の両方が理解できる人材に育って欲しいですね】
− 喜多先生ご担当の講義はどのようなものですか? 私は、1回生必修の『情報社会論』という講義を行っています。それと併行して『制作実習 (映像基礎)』 『制作実習 (映像応用)』という実習も担当しており、そこで、EDIUS Workgroup ServerやHDWS- 1100MIP、REXCEED MODEL510Vを使って映像制作の指導をしています。− 実習用機材の選択では、どのような点を重視されましたか? 学生たちは、最初は簡易編集ソフトウェアから始めます。そしてレベルが向上し長尺の作品を手がけるようになると、高度な編集機能や専用機ならではの安定性が不可欠になってきます。具体的には「取り込みの際にコマ落ちしない」「レンダリングが速い」「安定した出力」などですね。機器を選ぶ際にはこれらの点を重視しました。またEDIUSが多様なフォーマットに対応している点や日本語環境、充実したサポート体制なども考慮しました。 − 以前の他社製機材ではトラブルなどもあったそうですが? 「コマ落ちして画が短くなって音とずれる」などのトラブルがたまに起こったのですが、EDIUS Workgroup Serverに入れ替えてからは、このような不満は一切ありません。 編集端末のREXCEEDはHD素材を同時利用する状況においても快適に動いています。 − ネットワークシステムのメリットは感じられますか?
EDIUS Workgroup Serverでは、取り込んだ素材をサーバーに預けておくことができます。この仕様は運用上の大きなメリットです。例えば、「誰かが素材を持って行ってしまっ たので、今日は編集ができません」といった非効率な状況は無くなりました。また、サーバー内の共有素材には、グループの誰もが、どの端末からでもアクセスできますので、空いている端末でいつでも作業が行えるわけです。複数の学生が使う機器としては非常に助 かります。 −ネットワーク型という新しい形態のシステムですので、使い始めに戸惑うことはなかったのでしょうか? 本学部の学生はネットワークには慣れています。どこがサーバーでどれがクライアントかといったことで迷ったりはしません。ただ、 EDIUS Workgroup Serverでは、大容量の映像素材ファイルをサーバーに置いておける点に若干の戸惑いを持った学生はいたかもしれません。EDIUS Workgroup Server以外のシステムでは、サーバーには教材や共通で使う提出用のフォルダなどしか置かれていませんので。今では、大きな映像ファイルであっても軽快に扱えるEDIUS Workgroup Serverの力を、大きなメリットとして実感していると思います。 − 映像制作実習を通じて目指す点はどのようなものですか? 「コミュニケーション能力」の育成は重要だと考えます。映像制作の現場では、取材先への各種依頼やスケジュール調整、スタッフ に自分の意図をちゃんと伝えたりなどのコミュニケーション力が不可欠です。学生たちは本学部の映像制作実習を経験しコミュニケーション能力も大きく向上します。 − 学生たちに、どのように育っていって欲しいとお考えですか?
本学部の「メディア情報系」では、新年度から現場の第一線でお仕事をされてきた方々をお迎えしての実習を増やします。プロフェッショナルな方たちを通じ、ノウハウや制 作者の思いや気持を学んでほしいです。また受け手の気持ちも理解できるようになってほしいですね。作り手と受け手、その両方が理解でき、かつ、自分自身で情報発信がで きる力を付けて、その場や目的に応じて、もっとも効果的なカードが切れるような人材 に育ってくれたらと思っています。
【動作が軽い、というのが最高に良いポイントです】
− 専攻されている勉強の内容について教えていただけますか? メディア系を中心に勉強しています。その延長で映像制作を行っています。卒業後は映像関連の業界で働きたいですね。 − ネットワーク型の新しい編集システムですが、実際に触ってみていかがですか? とても軽快ですね。読み込みやキャプチャから書き出しまで、すべてにおいて動作が軽いというのは非常に良いと思います。 − EDIUS に対して、今後このようになって欲しいといった希望はありますか? 映像テクノロジーの進化に伴って、新しいフォーマットやコーデックがどんどん出てきています。EDIUSにはそうした新しい規格に対して、どんどん対応していってほしいです。そうしたことで、今以上に映像作品を作りやすい環境が実現すれば、どんな人でも簡単に映像制作ができるようになっていくのではないかと思います。
【専任SE要らずの安定した動作を高く評価しています】
− EDIUS Workgroup Server の管理面はいかがでしょうか? OSがWindows Server 2003なので、サーバーの専門家でなくてもユーザー登録や学生のコンテンツ管理などが容易にサポートできます。各端末からサーバー内のフォルダ設定などができる点は非常に便利です。 − 短期間の施工だったそうですが、導入はスムーズでしたか? 8月末から秋学期の授業が開始される10月初頭までのおよそ1ヶ月という短期間での導入でしたが、とてもスムーズに進行しました。 − カスタマイズを施しての導入と聞いていますが? アクセスする人の権限設定、授業の枠や先生の特別枠といったネットワーク管理面を中心としたカスタマイズをお願いしました。先生や授業内容などによって「特定の学生に対しては、ここまでのフォルダまでアクセス可能」といった細かな制限を自在に設定可能な点は管理側からすると大きなメリットです。EDIUS Workgroup Serverの導入においては、コスト面など様々な要素があったと思いますが、最終的には、使いやすさが大きなポイントになったと思います。
− サポート面についてはいかがでしょうか? 本学部のシステムは、本来は専任のSEさんが常駐するレベルの規模だと思いますが、EDIUS Workgroup Serverは、SEさんが常駐しなくても安定して稼働しています。SEさん要らずのシステムですね。また、もしも万が一のトラブルが発生したとしても、専用サポートダイヤルがありますので、とても安心です。 − 学生さんたちの反応はいかがですか? 今までは、課題の提出時期が迫ってくると、特定の映像が入っている編集機の奪い合いといった状況でしたが、今はデータがサーバー内にありますので、空いている端末を使ってすぐに編集できます。学生たちは「便利になった!」と感じていますよ。また、個人でEDIUSソフトウェアを購入した学生は自宅での編集も可能ですので、編集に充てる時間を効率的に振り分られるようになったようですね。 − 北株さんご自身もEDIUSで編集されているとのことですが?
特別な講義や就職ガイダンスなどの編集でEDIUSを使っています。また、本学部構内にアイスアリーナがあり、そこで行われるアイスホッケーの試合やイベントなどの編集を 行って学生サービス用に活用しています。また、授業の様子を撮影される先生も多く、「この授業、編集して欲しい」という要望も 多いです。EDIUSは対応フォーマットの種類が多いので助かります。最近も、ある特殊なフォーマットのハードディスクビデオカメラで撮影された素材が持ち込まれたのですが、EDIUSでは難なく扱うことができました。 − EDIUSの魅力はどのあたりに感じますか?
キーボードのショートカットキーを使ってのスピーディーな操作感が良いですね。講義や授業の編集では何よりもスピードが求められますので、ショートカットキーでパッパッと編集できるのは大きな魅力です。あとは、対応フォーマットの多さや、簡単にオーサリングができてメニューを付け たDVDがすぐに作成できる点も評価しています。 − 機材の増強なども含め、今後の展望はいかがですか? 今はまだ、サーバー室とHDビデオ編集教室の間だけですが、いずれはスタジオやオフライン編集室なども含め、すべてをネットワークで繋いで、どの部屋からでも簡単に映像データを取り出して編集可能な環境を構築したいです。また、本学部ではスタジオ設備などを2011年の地上波デジタル放送切り替えへ対応した更新準備を進めています。機材を一社で統一するのは難しいのですが、トムソン・カノープスは編集・撮影・サーバーなどをトータルにお持ちなので、これからはスタジオなどにも入っていただきたいです。学生たちが今以上に簡単、気軽に使えるものをどんどん開発してください。
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