Canopus

屋外大型ビジョンを運営するパス・コミュニケーションズ様

駅前などでよく見かける大型ビジョンは、近年その数を伸ばしています。東京では複数の屋外大型ビジョンが設置されている場所も少なくありません。

株式会社パス・コミュニケーションズ様(以下、PAS様)は、都内で3ヶ所の屋外大型ビジョンを運営しています。渋谷駅前の109フォーラムビジョンや、原宿アストロビジョン、有楽町のマリオンビジョンと聞けば、「あれか!」と思い当たる人も多いはずです。
また、PAS様は、他社のビジョンのオペレーションを担ったり、ビジョン設置のコンサルティングや、ビジョンを活用したイベントの企画などを手掛けています。


ポスプロ設備を持つオペレーションセンターを新設

屋外大型ビジョンの運営ノウハウを持つPAS様と、SIerの日本メディアコミュニケーションズ株式会社様(大阪)、そして当社によるプロジェクトで、PAS様の新しいオペレーションセンターを構築しました。場所も新宿から千代田区に移転し、コンテンツの作成から配信、表示までのすべてを一貫して行うことができる最新のシステムです。

PAS様のリクエスト
将来的にSDだけでなくHD映像を通常のIP回線(Bフレッツなど)で配信したい
放送局並みの高度なスケジュールを簡単なオペレーションで実現したい
すべてのデータを1つのデータベースで管理したい
静止画やニュースコンテンツを放映するなどの即時性を確保したい
上記のシステムを複数の屋外大型ビジョンで同時に実現できるシステムにしたい


PAS様のご希望に沿うようにシステムは構築されました。映像制作部門を強化するという方針もあったため、映像制作にはネットワーク編集システム「K2 EDIUS Share」を採用しました。今後のHDコンテンツ放映に備え、リアルタイムでマルチフォーマットの混在編集を快適に行うことができること、複数オペレータの同時編集による即時性も確保できる点がポイントとなりました。
また、屋外大型ビジョンへの映像配信は新たにシステムを構築しました。各拠点への伝送には、拠点にサーバーを設置して、オペレーションセンターのサーバーから映像とスケジュールのデータを送信する形式をとりました。これにより、Bフレッツなどの帯域保証のない一般的なIP回線を用いて、各拠点への映像配信が可能にしています。


システム構成図

クリックするとPDFを表示できます。


PAS様は、屋外大型ビジョンを見てくださる方に魅力的なコンテンツを提供し、そして広告主様にも満足していただけることを目指し、さらに大型街頭ビジョンの価値を上げていきたいとのこと。そのためにも今後はHD映像での放映や、ライブ映像のストリーミング配信、Webとの連動などを早期に実現していくそうです。


オペレーションセンターに設置されたK2 EDIUS Shareの編集クライアント「HDWS-3000」   編集クライアントにはSDWS-1000も使用。
     
     
オペレーションセンターのサーバーラック。右がK2 EDIUS Shareのサーバーやストレージ、左が伝送用のサーバー。   K2 Media Serverとストレージは各2台ずつ設置。
     
     
配信先に設けられた送出システム。サーバーにはNEC Express 5800シリーズを採用。    


株式会社パス・コミュニケーションズ
http://www.pas-com.co.jp/
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-5-5
岩波書店一ツ橋ビル9F
電話:03-5216-3011

原宿アストロ(原宿・表参道)、109フォーラムビジョン(渋谷駅ハチ公口)、マリオンビジョン(有楽町マリオン)の屋外大型ビジョンの運営している。また、設置のコンサルティングやオペレーションの代行、大型ビジョンを活用したイベントの企画など幅広く手がけている。



Copyright (C) 2007 Canopus Co., Ltd. All Rights Reserved