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Firebird R7 新発売
2001年2月24日発表
報道関係各位
CPU Cooling Fan ■ Firebird R7 ■カノープス株式会社は、高性能CPUクーリングファン「Firebird R7」(定価5800円)を2001年3月下旬より販売開始いたします。
当社の高性能グラフィックアクセラレータ最新モデル「SPECTRA 8800」でもご紹介しているとおり、SPECTRAシリーズでは高性能な冷却ファンやシリコングリスを採用し、さらに独自の電源テクノロジーと放熱テノロジーを投入しているため、高い効果が得られています。このSPECTRAで培ったテクノロジーをCPUクーリングファンにも応用し、当社としては新分野となるCPUクーラーを企画、製品化いたしました。 現在販売されている他社製CPUクーラーでは、あまりテクノロジーを語られている様子はなく、単に素材や形状の違いだけの問いかけが多くみられます。 今回発売する Firebird R7 では、PC自作パーツへのこだわりを形にするカノープス「G.I.Works」(SPECTRA開発チーム)が、CPUクーリングファンとして考えられるテクノロジーの数々を盛り込んでおり、このこだわりはネーミングにも象徴されています。実際の使い勝手や最高性能を追求して提案した専用工具やオプションにもご注目ください。 CPUクロックも1GHzを越える時代となり、冷却性能の高いCPUクーリングファンの重要性が高まっています。Firebird R7は、2GHz まで対応可能な余裕の冷却性能を誇る、将来にわたって長くお使いいただけるCPUクーリングファンです。SPECTRAで培ったノウハウを活かし、テクノロジーの一つ一つをユーザーの皆様に問いかけ、真の性能を発揮する製品としてこのFirebirdをご提供したいと考えています。
■ネーミングへのこだわり(なぜFirebird?) 風があたると涼しくなるという経験から、CPUを冷却するにはCPUに冷たい何かを送り込む・・・といったイメージをもってしまうのは至極当然のことです。 しかし「熱」という観点から考えてみてください。CPUを冷却するということは、CPUが発生する熱を空気中に発散するということなのです。 つまり冷たいクーラーは性能が悪いと言えます。CPUからの熱をその身に吸収し、より多く発散する熱いクーラーこそ、性能の良いクーラーであるという観点、そして羽ばたく鳥の羽のような形状からFirebirdと命名しました。
■性能へのこだわり(低熱抵抗を実現するヒートプリズム構造) 熱の伝達を表す場合に熱抵抗という考え方を使用します。これは電気における抵抗と同じような考え方で、基本的には熱を伝える物質によって決定されます。 また電気抵抗の場合と同じで、伝達物質の断面積が大きくなれば熱抵抗は低くなり(並列接続)より良く熱を伝えられるようになります。 下図は一般的なCPUクーラーとFirebirdの熱分布図です。
一般的なCPUクーラーの場合、まずCPUの熱を水平方向に拡散し、それを垂直方向に分配させるという構造になっています。これでは水平方向の熱抵抗が高い(断面積が小さい)ため、効率的に熱が拡散されず中央に熱が集中してうまく拡散されていません。 Firebirdではヒートプリズムという画期的な構造によりこの問題を解決しています。 CPUコアの接触面から中央部の構造体(ヒートプリズム)に並列に熱が逃げていくため、熱抵抗が低く効率的な放熱が行われて、内部に熱を蓄積していません。
■構造へのこだわり (一体成型) 最近銅製のCPUクーラーが数多く販売されていますが、必ずしも性能が良くないのはなぜでしょうか、これは殆どの銅製CPUクーラーは溝を切ったベース板にくし状の放熱板を接合したような構造になっているからです。 銅はアルミと違って加工性が悪いため、このような構造にせざるを得ないのです。組み合わせ部分はミクロの目で見れば隙間だらけですので、この部分で一気に熱抵抗が高くなってしまうのです。 Firebirdではアルミの押し出し型から射出されたインゴットから削り出し加工を行っていますので、全ての部分は分子レベルの結合となっており、非常に効率の良い放熱が行われるのです。
■クリップへのこだわり (AthlonとPentium 同じクリップでいいの?) CPU別クリップ Iron Claw Athlon, Duron, Pentium3, Celeron, Pentium4対応! Firebirdではクリップにもとことんこだわって、Iron Claw(アイアンクロウ)という名前までつけてしまいました。 表題にもありますが、多くの市販クーラーではSoket370のPentiumとSoketAのAthlonは同じクリップを使用しています。 しかし常に最高を求めるカノープスは疑問をもちました。 なぜなら
といった事実があるからです。 つまりPentiumに特化したクリップをAthlonに取り付けると、あまりに力がかかりすぎてコア欠け等の原因となり、逆の場合Pentiumがゆるゆるになって性能が出ません。共用で使用されているクリップは妥協の産物なのです。 これらの問題を解決して全てのCPUにおいてベストの状態でご使用いただくために、カノープスは、CPU別のIron Clawをオプションにより提供することで解決いたしました。 また将来CPUやソケットの形状が変化しても、Iron Clawの変更で対応できる可能性があります。 出荷時は Iron Claw-A (Athlon, Duron用)が標準添付されていますが、別売オプションで Pentium III/Duron(Socket 370)用クリップ 「Iron Claw-370」(\1,000)と、Pentium 4(Socket 423)用クリップ「Iron Claw-423」(\1,000)をご用意します。
■軽さへのこだわり (重い銅製のほうが良いのでは?) 重い銅製CPUクーラーのほうがしっかりCPUに密着して・・とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか、確かに水平にCPUを配置した場合はそうかもしれませんが、現在市販されているケースのほとんどはタワータイプで、CPUは重力に対して垂直方向に配置されます。 このタワータイプのケースに重くて重心が高く、しかもやわらかいクリップでCPUクーラーを取り付けたらどうなるでしょう? そう、クーラー自身の重みでCPUとクーラーの間に隙間ができ、冷却能力が落ちてしまうのです。 また、取り付けが不完全だとはずれて落ちてしまったり、大事なCPUにダメージを与えてしまうかもしれません。アルミ製のFirebirdは質量が軽いのとIron Clawでがっちりと取り付けが行われるため、このような心配は非常に少なくなっています。
■Fanへのこだわり(特注4,500RPMモーター) 少しでも多くの熱を拡散したいという願いから、本来4,000回転仕様のモーターを限界いっぱいまでパワーアップし、4,500回転として装備しています。
■寿命へのこだわり (国内超有名メーカー製ファン使用) Firebirdでは通常の使用において20,000時間の寿命をもっています。 他社では一切寿命の表示は行われておりませんが、カノープスでは自信を持って表示いたします。 (ここで言う寿命とは回転数が30%低下した状態を言います。また製品の保証期限は別となりますのでご了承願います)
■静音へのこだわり (流体軸受けファン使用) ノート用の小型ファンならともかく、4500回転近いFirebirdの場合それなりの音はやむを得ません。しかし、Firebirdでは流体軸受けファンを使用しているので、長時間使用した場合にも、ベアリング仕様と比較して軸受け騒音の経時変化が非常に少なくなっています。
■更なる性能へのこだわり(超低熱抵抗シリコングリスG-765付属) 究極の性能を求めるFirebirdでは、信越化学社製の超低熱抵抗シリコングリスG-765を惜しげもなく投入いたしました。このグリスでは窒化金属を採用し、驚異的な低熱抵抗を実現しています。 扱いやすい注射器でのご提供となります。 また度重なる実装で使い切ってしまっても、カノープスのダイレクトショップにて保守部品として販売いたします。
■装着へのこだわり (専用装着工具付属) CPUクーラーの装着時にドライバを滑らせてマザーボードを傷つけてしまったり、クーラーに変な力がかかってCPUのコアを飛ばしてしまった、あるいは手に怪我をしてしまったといった話も聞きます。 Firebirdでは専用工具により、比較的小さな力でも簡単に脱着を行うことができます。お客様の使い勝手を考えて、小さなことにもしっかりこだわっってます。 付属品
■Firebird R7 性能および予想値 以下に示す性能は、将来発売されるであろう高速のCPUの発熱を当社独自の計算方法によって算出したものです。 当社独自の安全係数もかけられておりますが、実際の動作を保障するものではありませんのでご注意願います。 実際の性能に関しては、グリスの塗り方やケース内部の換気によって大きく変わってきますので、あくまで目安としてお考えください。また、こちらの値は正規CPUの使用を前提に計算しています。
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