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Press Release MEDIAEDGE 新発売 2001年6月20日発表(8月27日更新) 報道関係各位 画期的な低価格で
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MEDIAEDGE サーバーソフトウェア 「MEDIAEDGE-SVS」 定価 \198,000 上記はサーバーソフトウェアのみの価格です。サーバー用PC本体、ネットワーク機器および導入、コンテンツ制作等は商品価格には含まれません。 |
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MEDIAEDGE セットトップボックス | |
「MEDIAEDGE-STB」 |
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MEDIAEDGE ライトパック |
<構成内容>
サーバー用PCやOS(Windows2000)は別途ご用意ください。 |
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MEDIAEDGE ソリューションサーバー 「MEDIAEDGE-CSV」 価格未定 写真は開発中のサンプルです。 |
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MEDIAEDGEの概要 MEDIAEDGEは、圧倒的なコストパフォーマンスで映像配信システムを構築できるネットワーク型のビデオ配信・表示システムです。高画質なMPEG2映像を蓄積・送出するPCサーバーソフトウェア「MEDIAEDGE-SVS」と、映像視聴用の小型セットトップボックス「MEDIAEDGE-STB」(リモコン付属)で構成されています。サーバーとセットトップボックスをIP接続し、TVモニタを接続するだけの簡単な構成で、映像のスケジュール再生やビデオオンデマンドを低価格で実現します(サーバー1台、STB 8台で100万円より)。 LANだけでなく衛星配信、ブロードバンドネットワークにも対応可能です。オプションのMPEG2エンコーダを併用すれば、ライブビデオの配信・視聴や既存のアナログコンテンツを再配布するといった応用も可能です。オプションのMPEG2デコーダを使用すればPCを端末として使用することも可能です。 MEDIAEDGEによる映像配信の実際を、お手持ちのPCでお試しいただけるよう、MEDIAEDGE 評価キット 「MEDIAEDGE-LTP」もご用意しています。小規模な映像表示システムならば、このライトパックによって実現可能です。 |
映像配信システムのニーズ
最近ではコンビニエンスストアやファーストフード、ショッピングセンターの店頭、あるいはホテルのロビーや駅、博物館など、あらゆる場所でコマーシャルやニュース、インフォメーションが映像で表示されています。商業ベースや企業内の用途において、映像による情報伝達の有用性は計り知れないものがあります。
映像媒体としては一般的にはVHSビデオが使用されることが多く、一部ではビデオCDやレーザディスクも使用されているようです。衛星放送の活用も始まっており、PCによるAVIファイルあるいはMPEG2ファイルの再生なども試みられているようです。
よく使用されているVHSビデオによるシステムでは、ビデオテープ劣化による画質の低下、長期間使用による再生機器のメンテナンス、ランダムアクセスが行えないため一方通行の情報伝達でつまらない、テープ巻戻し中には映像が表示できないなど、様々な点で不満がつのります。このほかのシステムでも、いくつか不十分な点が残されています。
MEDIAEDGEは、これらの問題を一挙に解決し、映像表示システムのスタンダードとなるべく開発されたシステムです。
既存システムとの違い
既存のネットワーク対応映像配信システムにはどのようなものがあるか見てみると、放送局などの番組制作向けメディアサーバーや、CATV局などによる課金を目的としたビデオオンデマンドシステムといったシステムが中心となっています。
番組制作向けメディアサーバーは高帯域・映像検索機能など高度なコンテンツ配信が必要とされ、CATV局などが使用するビデオオンデマンドシステムは、収益性のため広域かつ多数のユーザーが対象となります。
このようなシステムでは大がかりなサーバーシステムや専用ネットワーク機器、専用端末を使用するため、導入には数千万円から数億円も必要とする場合がほとんどで、一般企業や小規模な映像配信のためのシステム導入には価格面で現実的ではありませんでした。
MEDIAEDGEは、高性能化・低価格化の一途をたどるPCサーバーと、100Mbpsイーサネットによる高速ネットワーク環境、当社が長年培ったデジタル信号通信技術を融合して生まれたシステムです。
しかも、不特定多数の人に映像情報を提供するスケジュール再生や、ビデオオンデマンド、ライブ配信といった実用的な機能を画期的な低価格で実現します。
MEDIAEDGEではMPEG2形式の映像を蓄積・配信できます。CS放送や映画タイトルのDVDビデオなどに匹敵する高画質なMPEG2映像によって、美しい映像配信が行えます。
MEDIAEDGEの用途
MEDIAEDGEは、ネットワークを用いて複数箇所に映像を配信する様々な用途に、高画質と高機能、リーズナブルな価格でソリューションをお届けいたします。
スケジュール再生 |
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ビデオオンデマンド |
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ライブ配信 |
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衛星配信 |
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MEDIAEDGEと当社DV編集システムの関連
カノープスでは、ノンリニアDV編集システム 「DVRex-RT Professional」や「DVStorm-RT」を開発し、世界55カ国のお客様にご愛用いただいています。ビデオ編集によって作成した映像コンテンツを、テープメディアやDVDビデオ、インターネット上のストリーミングビデオサービスなどにも活かせるようになっています。
今回新発売する「MEDIAEDGE」を組み合わせることで、コンテンツの編集だけでなく、MPEG2形式での蓄積、配信までをスムーズに行うことができます。映像配信によるメリットをビジネスに活かしたいお客様から、編集したコンテンツを多目的に活用したいお客様まで、映像に関わるさまざまなステージをカノープスがトータルにサポートいたします。
MDIAEDGE の構成と特長
●オープンアーキテクチャでローコストを実現
MEDIAEDGEの基本構成は、Windows 2000のIA (Intel Architecture) PCに「MEDIAEDGE-SVS」を導入したサーバーと、映像視聴用の端末としてセットトップ型の「MEDIAEDGE-STB」をFastEthernet(100Base-TX)で接続するオープンアーキテクチャとなっています。ビデオ入力端子をもつTVモニタを表示端末として使用することができ、きわめて低価格でシステムを構築できます。
下図のようなシステムなら、百万円台で構築できます。(ネットワーク機器、サーバーインストール、コンテンツ制作等を除く)
もちろん、プラズマディスプレイなど大型の壁面用モニタを接続することも可能です。企業内のネットワークシステムなどと融合させ、端末にPCを用いたシステム構築も行えます。
●MPEG2フォーマットでの高画質な映像配信
比較的低価格なビデオオンデマンドシステムではMPEG1形式のコンテンツしか扱えず、画質面で不満が残るシステムとなっていますが、MEDIAEDGEなら映像はMPEG2フォーマットが使用できるので、高品質な映像プレゼンテーションが可能です。
また、ビデオオンデマンドでの映像呼び出し、スケジュール再生での映像切り替えも高速です。デジタルなので、テープダメージによる画質劣化や寿命の心配もありません。
●コンテンツの一元管理を実現
映像コンテンツは全てMEDIAEDGEのサーバーに格納するため、コンテンツを一元管理できます。VHSテープによる映像表示システムのように端末ごとのコンテンツの入れ替えやテープ配布の必要もなく、メンテナンスも容易なため、運用面でのコストを大きく削減できます。
●MEDIAEDGE-SVSの柔軟な機能
MEDIAEDGE-SVSはストリームサーバー部とサーバーコンソール部で構成されています。サーバーコンソール部はサーバー状態監視・ストリーム制御をはじめMEDIAEDGEの機能のすべてをコントロールします。コンテンツの登録やスケジュール再生は、サーバーのみならずネットワークで接続された別のPCのブラウザからも設定することができます。もちろんマルチサーバーにも対応しているので、より大きな規模のシステムも構築できます。
接続可能なクライアント数として、次のような性能を実現しており、柔軟で拡張性の高いシステムを構築できます。(ディスク性能を含むサーバーの基本性能に依存します。)
ストリーム送出能力 | Fast-Ethernet1回線あたり60Mbps サーバー1台あたり120Mbps |
クライアント数 | スケジュール再生(マルチキャスト)では制限なし ビデオオンデマンドではストリーム送出能力で制限 |
ライブ映像送出 | MPEG2リアルタイムエンコーダボードMVR-D2000が必要 送出できるライブ映像本数はサーバーの台数とサーバー1台あたりのPCIバスの本数に依存 |
●コンパクト&メンテナンスフリーのセットトップボックス
MEDIAEDGE-STB
サーバーソフトウェアから制御されるクライアントセットトップボックス「MEDIAEDGE-STB」は、PC不要で設置場所を選ばないコンパクト設計。
質量:約320g
幅:164
x 奥行き:166 x 高さ:20.6mm
(端子、突起部、ゴム足は含まず)
受信したMPEG2映像をハードウェアデコーダにより安定してデコードし、、アナログビデオ&オーディオで出力、TVモニタや大型スクリーンなどに接続するだけで、受信した映像を高画質で表示させることができます。テレビモニタに映像出力するため、ビデオ映像本来の美しさを活かせます。
オフィスや家庭での使用と異なり、映像配信システムの端末は電子機器にとってはるかに過酷な環境で使用される可能性が高いので、可動部品をなくしたことでメンテナンスフリーを実現しています。また、PC端末と違って電源ONで瞬時に起動し、電源OFF時の終了処理も不要です。しかも低消費電力です。
セットトップボックスは赤外線リモコンによるコマンド受信機能も備えており、端末でリクエストした映像に瞬時に切り替えることが可能です。
●柔軟なスケジュール再生機能
コマーシャルやインフォメーションなどの映像は、15秒から30秒程度の短い映像を複数つないで構成されています。MEDIAEDGEでは、この一連の映像を1本の映像としてあらかじめ用意するのではなく、個々の映像を必要に応じて送出時につなぎ合わせることができるようになっています。スケジュールや順序、頻度の変更など、映像プログラムの変更が簡単に行えます。映像の更新も、変更のあった映像のみを入れ替えるだけで完了です。
MPEG2映像のつなぎ合わせは非常に困難な仕事ですが、当社の技術によりこれを克服し、実用上問題ないレベルでMPEG2ファイルを自由につなぎ合わせて映像プログラムを組み立てることができるようになっています。
●プレゼンテーション効果の高いビデオ・オンデマンド
セットトップボックスに付属する赤外線リモコンにより、端末でリクエストした映像に瞬時に切り替えることが可能です。 顧客が本当に見たい映像をその場で再生することによってより高いプレゼンテーション効果が期待できます。
●ライブ映像配信システムにも発展
オプションのMPEG2リアルタイムエンコーダ/デコーダ「MVR-D2000」をサーバーに付加することにより、ライブ映像の配信も実現します。
MVR-D2000を使ってビデオデッキ・カメラから取り込んだ映像をリアルタイムにMPEG2エンコードしたり、DV形式のAVIファイルを高速にMPEG2変換することも可能なので、スケジュール再生やビデオオンデマンドに使用するコンテンツを作成する際も威力を発揮します。
MVR-D2000をPCに複数台セットして、ライブ配信できるチャンネル数を増やすこともできます。サーバーPCを複数用意すれば、さらに多くのチャンネルのライブ配信も行えます。
●衛星を使った配信システムにも発展
MEDIAEDGE基本構成に加え、衛星受信システム「Star-Link」を付加することにより、通信衛星を利用したコンテンツの一斉配信が行えます。これにより、複数の拠点の配信映像のメンテナンスも容易となります。
●小規模システム用ライトパックを用意
MEDIAEDGEの実現する画期的な性能を、\98000というリーズナブルな価格でお使いいただけるライトパック「MEDIAEDGE-LTP」をご用意しました。MEDIAEDGE-SVS(機能限定版)とセットトップボックス、LANカード、ネットワークケーブル、AVケーブル等がパッケージに含まれています。
ライトパックは Windows 2000 Professional でも使用可能なので、PCとOS、TVモニタなどをご用意いただければ、小規模な映像表示システムをすぐに実現できます。
また、本格導入の前にライトパックによって MEDIAEDGEの機能や使い勝手を実際にお試しいただくことも可能です。
MEDIAEDGEの活用例
●店頭販促・広告映像のスケジュール再生&ビデオオンデマンド
ショッピングセンター、飲食店、ホテル、空港、駅などで、大画面の壁面スクリーンやインフォメーション端末など、複数の端末に異なる販促映像をスケジュール再生します。売り場や店舗、来客の時間帯などに合わせてあらかじめ配信内容を設定しておけるため、販促効果が上がります。しかもMPEG2の高画質により、ビデオテープのような画質劣化もありません。
端末から来客がリモコン操作することで、見たいコンテンツを選択するビデオ・オン・デマンド再生も可能です。スケジュール再生だけでなくビデオオンデマンド再生が可能な端末も用意しておくことで、顧客が本当に見たい映像をその場で再生することによってより高い販促効果が期待できます。
PCサーバーにオプションで取り付けた録画機能により、現場の様子(イベント会場、迷子案内など)を撮影し、リアルタイムに端末で表示させるライブ配信も活用できます。
全国規模で店舗を構えている場合には、映像コンテンツを通信衛星により拠点に配信することで、各拠点のサーバーに対するコンテンツメンテナンスも不要になります。
●時事情報を社内システム上で視聴
常に最新の時事情報をフィードバックしながら業務を進めることが必要な、金融機関などの職場でぜひ活用していただきたいシステムです。業務用のネットワークにMEDIAEDGEシステムを融合させ、各個人のPC端末に世界の映像情報をライブ配信します。PCにはオプションのハードウェアMPEG2デコーダ「MPL-D2000」をセットして使用します。
一般的な放送受信システムや大画面TVを何台も導入する場合と比較して、各個人用に必ず必要なPCやPCモニタ、ネットワーク配線を映像配信システムにも活用できるため、設置面積、導入コスト、各個人の業務効率のどれをとっても、MEDIAEDGEが優れた威力を発揮します。
●ミニシアター・カラオケボックス
趣味性の高い映画ニーズ、振り付けをマスターしたいカラオケニーズにMEDIAEDGEは最適です。しかも、CS放送やDVDビデオで採用されているMPEG2の高画質、低価格でのサービス提供が可能です。
複合型映画館(シネマコンプレックス)の最先端を行く「T・ジョイ東広島」(株式会社ティ・ジョイ様)では、MEDIAEDGEプロトタイプを導入され、スケジュール再生機能を利用して館内の映画館で上映されている映画の予告編をご案内しておられます。
補足資料:従来の映像表示システムとの比較
映像表示システムとしてよく使用されているシステムとMEDIAEDGEを比較してみます。
もっとも多く用いられているVHSテープでの映像表示は、確かに手軽ではあるのですが、ビデオテープ劣化による画質の低下、長期間使用による再生機器のメンテナンス、ランダムアクセスが行えないためいわゆる垂れ流しでの情報伝達となっており、しかも巻戻し中には映像が表示できないことも大きな問題です。
ビデオCDやレーザーディスクも、再生機器のメンテナンスや、もっぱら映像のリピート再生しか使用できないなど、満足いくシステムではありません。
衛星放送の活用においても、現状の使い方では受信した映像の垂れ流しであり、内容が繰り返し映像であっても常に送信しなければならず、ランニングコストが高くつくのが欠点です。
PCによるAVIファイルやMPEG2の再生は、他のシステムでは実現できない機能や付加価値の点で有望な方法です。インターネットとの連携やインタラクティブ性、ネットワークを活用しての双方向性、画像やテキストと組み合わせたリッチな情報提供などは、PCを使用しなければ実現できないハイレベルな表示システムです。一方、機器そのもののコスト、信頼性、寿命、メンテナンスコストが課題となっており、簡単には大量導入できないのが現状です。PCモニタではガンマ補正値の違いからビデオ映像を表示するとコントラストが低く、暗い映像になりがちです。大画面への対応も、モニタの価格が高くなってしまいます。
拠点で複数のビデオ表示システムを導入する場合の映像媒体の比較
MEDIAEDGE | VHS テープ |
ビデオ CD |
レーザー ディスク |
衛星 放送 |
ファイル 再生 |
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画質 | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
媒体の 耐久性 | ◎ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
再生機器の耐久性 | ◎ | △ | △ | △ | ◎ | △ |
信頼性 | ◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ |
初期コスト | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ |
配布コスト | ◎ | ○ | ◎ | △ | △ | ○ |
VODへの対応 | ◎ | × | △ | △ | × | ◎ |
スケジュール再生への対応 | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
これらの比較項目を検討すると、映像表示システムとしてMEDIAEDGEがもっとも優れていることがおわかりいただけるでしょう。
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