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SPECTRA X21 新発売
2001年10月31日発表 報道関係各位
SPECTRA「Xシリーズ」の最新版登場 ■ SPECTRA™ X21 ■DDirectX8対応 GeForce3
Titanium 500 搭載
カノープス株式会社は、グラフィックアクセラレータボードの新機種 「SPECTRA X21 (オープンプライス)」を開発、2001年11月下旬に販売開始いたします。
「リファレンスカード」と呼ばれるチップ評価用ボードの回路に倣った製品が多く見受けられる中、SPECTRAシリーズではSSHやDFS、APS、SCF、ABS 2000などカノープス独自の設計によって、画質や安定動作など多くの面で他社製品とは一線を画す高性能を実現しており、またその実効性も多くのユーザーの方からご評価いただいています。 今回の新製品 SPECTRA X21 でも、もちろんこれらの独自技術を投入し、高速かつ高品質な表示環境を実現しています。また、カノープス独自の光速設計、Firebird G2 & インタークーラーブレード、APS 3.0、確認用青色Power LEDなどを搭載し、匠の技によってGeForce 3 Titanium 500の真価を十二分に引き出すと共に、使いやすさを追求しました。 このようにSPECTRA X21 は、本物のクオリティを追求するお客様にぜひお選びいただきたいグラフィックアクセラレータです。
SPECTRA X21 の特長 ■GeForce3 Titaniumu 500の能力を引き出すカノープスの光速設計 高速をもじった光速ではなく、実際の光のスピードのことです。既にカノープスのエンジニアは光速と いうものを体感しながら設計を行っています。 光のスピードは、30万km/秒といわれており、電子のスピードもこれに順ずると言われています。 例えば1GHzのクロックの周期は1ns(100万分の1秒)ですが、この信号が1から0に変化する 間に電子は15cmしか進めないのです。つまりプリント基板の15cmの信号線を1GHzで駆動 すると、両端の信号波形が全く違うという現象が発生します。 SPECTRA X21 上のメモリインターフェースの信号はps(ピコセカンド=1億分の1秒)といった 単位の速度で変化します。この世界ではオームの法則は成り立たないので、今までとは 別次元の設計概念が必要となります。 SPECTRA X21 ではインピーダンスコントロール基板(変則6層プリント基板)という新しい製造方法のプリント基板を採用し、DDRメモリの配線のインピーダンスマッチングを制御。1本1本の配線に細心の注意を払って設計を行っています。高速域での信号の乱れを抑え、信号の安定性がさらに向上しています。 ■Firebird G2 & インタークーラーブレード 既にCPUよりも多くのトランジスタ数をもつと言われているGeForce3では、チップおよびメモリ の冷却は更に重要な要素となってきています。 SPECTRA X21 では、SPECTRA 8800で採用したインタークーラーブレードの熱解析を GeForce3に最適化させた結果、噴出し口を2方向に増やしたオリジナルクーリングファンの「Firebird G2」を採用することで更なる冷却能率の向上に成功いたしました。 効率の良いタービン形の9枚羽根のファンと高寿命、低騒音の流体軸受けの機構は従来通り踏襲しています。 Firebird G2やインタークーラーブレードの熱結合には、窒化金属配合で熱伝導率が高く境界面の接合性に優れた信越化学株式会社の高品質なシリコングリス「G765」を採用、またメモリとインタークーラーブレードの間には熱伝導ゴムを採用することにより、接着剤で固定されている他社製品のように、熱による膨張率の違いでプリント基板やチップにストレスをかけることがありません。 ■超高速64MBメモリを500MHz駆動、コアクロックは240MHzで駆動 3Dゲーム使用時に威力を発揮する、500MHz相当(250MHz×2)で駆動するDDR-SDRAMを64MB搭載。さらにコアクロックも240MHzと高速性と安定性を両立。リッチなメモリ容量とメモリアクセス速度で高速化を実現しています。 ■高画質を追求する 映像信号のクオリティを保つため、GeForce3のビデオDACから出力されたアナログ信号を基板内のノイズから分離。高架橋状の機構によるアイソレーション効果に加え、基板上でもマイクロストリップラインによるインピーダンス整合によってピュアな映像信号を送り出します。(特許出願済) ■超高画質パーツ BNCにも交換可能 SSH Type-D (D-SUB15ピン対応)を標準装備。BNC 対応のSSH Type-B(オプション)に交換可能で、専用のBB75ケーブルもご用意しています。Meltone技術によって加工された無酸素銅素材の映像専用同軸ケーブルとCANARE製コネクタを無ハンダ接続で使用、75Ω整合で信号の減衰や反射が抑えられています。 ■ディスプレイの特性に対応 市販ディスプレイの特性までも分析し、幅広い機種の特性に対応可能なファインフィルタと、ハイエンドディスプレイ向けにチューニングしたスーパーファインフィルタをご用意しました。お使いの環境に合わせて切り換えることができます。(特許出願済) ■外部電源供給で安定動作を実現 SPECTRA 7400 で初めて搭載された、大電流を消費する3Dエンジンやグラフィックメモリ、冷却ファンへの外部電源供給。すでに限界に近づいているAGPの供給可能電流を補う外部拡張電源を搭載し、安定動作を実現させています。 APS 3.0では、SPECTRA 8800 で搭載されたAPS 2.0と比較して、さらにAGPからの消費電流の割合を下げて(外部供給の割合を上げて)います。マザーボード上のI/O電圧レギュレータからの電流をより多くDIMM等のシステムメモリに割り当てることで、システム全体の安定動作を追求しています。 また SPECTRA X21 の消費電力のほとんどが電源装置から直接供給されることにより、マザーボード上のI/O電圧レギュレータ性能の限界による影響を受けることなく、高性能電源の性能を直接生かすことができます。 さらに、APS 回路周辺にはノイズにもっとも強いと言われている三洋電子部品の最高級OSコンデンサ(有機半導体コンデンサ)を採用。マザーボードにおいても一個見られるかどうかというレベルの高級品ですが、SPECTRA 8800 同様に、SPECTRA X21 でも複数個贅沢に使用しています。 ■詳細なチューニングも可能 従来Windows 9x 環境でのみ可能であったAGP等に関する設定を、Windows NT/2000 環境でも可能にします。AGP4×、Fastwrite、サイドバンド転送等の機能のON/OFFをサポートすることで高速動作の可能性を追及しています。 ■ブルーLED搭載 NEW! PCがスタンバイモードでSPECTRAの冷却ファンが止まっている状態だと、誤ってボードの抜き差しを行って破損してしまう可能性があります。このような事故を防ぐため、SPECTRAが動作中であることを示すブルーLEDを搭載しました。
■付属ソフトウェア DVD 再生をはじめ様々なメディアの再生に対応した統合コントローラ「MEDIACRUISE 」が付属。DVD 再生エンジンには高画質で定評あるWinDVDのデコーダを用いています。 SPECTRAユーティリティでは「オーバーレイ設定」を用意しており、デスクトップの画質設定とは別に、オーバーレイ画面に対して異なる画質設定を行うことができます。 「GIN-YOKU 銀翼」スペシャルデモを新たに収録しました。
●オプション SSH Type-C(価格14,800円 11月上旬発売予定) 高画質で好評をいただいているSPECTRAシリーズ(※)にアナログキャプチャ機能を追加するオプションです。Video
Port 600Aとの併用はできません。(Video Port 600Aのフロントベイも使用できません)SSH-HDTV
/ SSH Type-Bとは排他利用となり、SSH Type-Cを取り外すと、すべてのキャプチャ機能は使用できなくなります。 仮称TV Tuner Unit(価格未定 12月発売予定) パソコンでテレビを見るためのオプションです。パソコンとUSBとAVケーブルを接続し、添付のソフトウェアでチューナーをコントロールします。 ■安心の国内サポート 開発メーカーが直接、日本語でサポートします。ほとんどのグラフィックボードが海外メーカー製である中、SPECTRA シリーズなら安心してお使いいただけます。
※SPECTRAシリーズでご用意しているオプションのうち、下記についてSPECTRA X21 でもご利用いただけます。
SSH type-B
新製品 SPECTRA X21 と、従来製品 SPECTRA X20 の比較
詳細情報については下記のページをご確認ください。 カノープスへのお問い合わせ先について |