lesson 1-4
【図23
【図24
■トランスペアレンシーモード
マニュアル類の読破のコツは始めから読まないことです。気がついたこと、処理したいことを優先させ、見つかったらメモ書きした付箋を付けます。これの繰り返しです。
2つのファイルをシームレスに繋げるためにはフェードインやフェードアウトみたいなことをすればいいのは解るのですが、ヘルプで検索するとクロマキーの項目が表示されていきなり無図解用語の羅列でとりあえずパス。どうしたらいいのだろうと困惑しながらリファレンスの『エフェクトをつけよう』の項目をパラパラと流し読みを始める。やはり仕事の合間に神経に読み込んでしまうことができないのは仕方のない現実。
さて、そうこうしているうちにほとんど偶然『トランスペアレンシー(透過)を使おう』という項目が目に入り、私がやりたかった事がコレであることが判明。確か3Dソフトではスピード調整で似たようなインターフェースがあったことも思い出しました。
まずトラックバーの三角マークをクリックしてトランスペアレンシー設定を表示します。【図23】の【VA1】のように2つある三角の下の方(赤い矢印の三角)をクリックすると三角マークは【VA2】の青い矢印で示したような三角形に変わり、ミキサーボタンが表示されます。続けて【図24】のようにミキサーボタンをクリックするとトラックバーの下の方にあるブルーのラインの両端に青い矢印で示したように両端に小さな丸が追加されるのが確認できます。あとは、【図25】のようにブルーのライン上をクリックすることで自動的に付加する丸を上下に調整することでトランスペアレンシー設定を行うことができます。バーの下まで移動すると完全な透明、上まで移動すれば不透明というわけです。もちろん未調整の状態では完全な不透明となっています。
【図25
【図26
movie_04】
【図27
■データの構造は無駄なくシンプルに
movie_05】
トランスペアレンシーの方法が解れば、ぐっと雰囲気は出てきます。とりあえず【図25】のような設定をムービーにしてみたものが【movie_04】です。象のイメージの間にサイの群れが入っている映像です。しかし、なんだか無駄な処理をしているような気がします。ここで私がやろうとしていることは、もっと簡単に設定できるのではと気が付き、【図26】のようにシンプルな方法を思いつきました。これならトラック使用は2つですみますし、トランスペアレンシーの把握も理解しやすくなります。いつもとりあえず作り込んでしまえばいいみたいな制止画の仕事をしている悪い癖が出てしまったのかもしれません。おそらくもう少し複雑なムービーを作成するような場合にはデータの組み合わせや構造が、処理のパフォーマンスや精度に大きく影響してくるでしょう。綺麗なデタ構造を心がけるようにします。ということで【図26】の設定をムービーにしてみたものが【movie_05】です。生成されたムービーは比較しなければ解らないかもしれませんが、作っている側にとっては遙かに解りやすい構造です。
ところで、このトランスペアレンシーを使ったフェードイン・フェードアウトもどきの処理の調整ラインは直線で校正されています。もしこれを滑らかなカーブにしてみたらどうなのだろうかという疑問が出てきました。通常、制止画処理では直線的な処理というものが少ないので余計に気になってしまいます。
そこで【図27】のようなカープを作成してみました。なんだか神経質っぽいカーブですが仕上がりが綺麗であればこういった部分に神経を使うのは当然です。そして、【図27】の設定をムービーにしてみたものが【movie_06】です。よい意味で期待を大きく裏切ってくれました。確かによく見れば微妙に違いが出ていますが、その違いは影響外と解釈してよいでしょう。つまり結果的に意味がありませんでしたが、制止画ほどシビアである必要がないということのようです。もちろんいい加減でいいという意味ではありません。

【図28
movie_06】
余談ですが、専門用語は正しく理解していないので間違った意味で使用している可能性があります。これはもちろん当然の話なのですが、実は自分の専門的な分野でも間違って覚えていることがすくなくありません。
多くプロの現場ではまるで伝言ゲームのように伝えられたかのように、微妙な発音の違いや元の英語の単語を異なって置き換えていたりする場合があります。これは一種の業界内の方言のようなものかもしれません。プロですらこんな状態なのですからあまり難しく物事は考えないようにした方がいいのかもしれません。専門用語のカルトクイズの王者になっても優れた作品が作れるわけではないからです。


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