【図01】

【図02】
【図03】
lesson 2-1
■アニメーション的な映像にチャレンジ
■近著のためにAdobe Photoshop Elementsで描いたラフなタッチのイラストと、その複製に対して輪郭検出フィルタを実行し、描画モードを調整して得た2つのイメージを、ImageReadyでシンプルにアニメーション化しただけの作品。ただし、ループしても不自然にならないように調整しています。
DVD編集は奥が深く静止画とは異なる動きという要素が加わるため、その編集作業は幾らでもバリエーションが生まれると言っても過言ではありません。しかし、闇雲に全てをマターしようとすると大混乱してしまいますので、興味のある部分から少しずつマスターしていくことが大切だと思います。実はこの考え方はどんなソフトウェアでも同じ事が言えます。

ある程度基本的な操作が理解できた(上っ面だけですが)ところで、真っ先にやりたいことを先行してみることにしました。それは、静止画を使ったGIFアニメの要領で同一画像をエフェクトしてみることです。やりたいことは、【図01】のイラストから、それを元に加工したイラスト【図02】へフェードするような簡単アニメーションのような事を映像で行ってみると言う感じです。

【図03】は実際に【図01】と【図02】を元に ImageReadyで作成した GIFアニメーションです。ある画像から別の画像へフェードするようなイメージについては前回も似たようなことをしていますが、今回は同じ画像を使っている点が違います。

ということでソースとなるビデオデータを前回同様に【CREATIVE CASTプロフェッショナル】の【Vol.5/野生の動物(陸編)】から【movie_01】のパンダを選んでみました。ただし、このビデオは、11秒目からパンダの動きが変わってしまいますので、その部分からスタートさせるように調整しました。

スタート位置の調整(IN点調整)については色々な方法がEDIUSには用意されていますが、私は、【図04】〜【図06】の手順でタイムラインウィンドウのタイムライン線を11秒目に移動させ、データの先頭部分をそこまで移動させることで不要な部分をカットしました。【movie_02】は処理後の状態です。
【図04】 11秒の位置を設定

【図05】 IN点の位置を11秒に

【図06】 スタート位置に移動
【movie_01】
【movie_02】

【図08】
【図07】
■エフェクトはPhotoshopのフィルタのようなもの 【図09】
EDIUSのがデフォルトで搭載しているエフェクト類は【図07】のようになっています。このうち静止画系のクリエーターにとっては【ビデオフィルタ】がもっとも違和感が無く理解しやすいツールだと思います。要するにPhotoshopのフィルタのようなものと言えばお分かりいただけると思います。

もちろん音響関係など、映像に関わる様々なエフェクト類も含まれていまが、ここでは主に【ビデオフィルタ】にこだわってみたいと思います。自分に解る部分から新しい世界に入るのはリラックス出来るので結果的に理解を深めるためには効率がよくなります。まず一番気になった(最初に目に入った)のは【ブラー】です。つまり【ぼかし】です。静止画とは異なり、極端にぼけた状態の映像を見るということは通常あり得ないので、ちょっと遊んでみることにしました。

処理はいたって簡単です。組み込みたいビデオデータに対して【ビデオフィルタ】の該当するエフェクトをドラッグするだけです。ドラッグすると【図08】〜【図09】のようにオレンジ色の画像データ上部に青いラインが入ります。また、ドラッグ後は【図10】のようにInformationボツクスに何を追加したかが表示されます。もちろん複数のエフェクトを指定すれば、その分が全て表示され、効果をチェックマークでオンオフすることが出来ます。

【図08】エフェクトをドラッグする前の状態
【図09】エフェクトをドラッグした状態

また、ここに表示されているエフェクトの、名称の左脇のフィルムのアイコンをクリツクするとオプションパレットが表示されますので、【図11】のように好みの状態にぼかしの程度を設定します。【 movie_03】はその処理結果です。

■【movie_03】と【movie_04】を単純に組み合わせただけでも面白いイメージとなります。特にそれぞれの処理結果の違いによる輪郭のズレを確認してみてください。

【図10】

【図11】
■単純にただ【ぼかし】処理をしているだけでも動いている映像は面白いイメージになります。

【movie_03】

【movie_04】
【図12】

【movie_05】
【図13】

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