この製品の生産は終了いたしました
Firebird R7+ の特長

AMD Athlon XP 2500+クラスまで対応可能な余裕の冷却性能 (*)
ヒートシンク形状やファンの性能はもちろん、クリップやグリスにまで徹底的にこだわったFirebird R7+。2GHzを超えるクラスのCPUの発熱量にも対応できる冷却性能を誇ります。耐久性・信頼性にも万全を期しているので、長くお使いいただけます。

熱い (!?) CPU COOLING FAN「Firebird R7+」
風があたると涼しくなるという経験から、CPUを冷却するにはCPUに冷たい何かを送り込む・・・といったイメージをもってしまうのは至極当然のことです。しかし「熱」という観点から考えてみてください。CPUを冷却するということは、CPUが発生する熱を空気中に発散するということなのです。つまり冷たいCPU COOLING FANは性能が悪いと言えます。CPUからの熱をその身に吸収し、より多く発散する熱いCPU COOLING FANこそ性能が良いという観点、そして羽ばたく鳥の羽のような形状からFirebirdと命名しました。

低熱抵抗・ヒートプリズム構造(特許出願済)が高い冷却性能を発揮
熱の伝達を表す場合に熱抵抗という考え方を使用します。これは電気における抵抗と同じような考え方で、基本的には熱を伝える物質によって決定されます。 また電気抵抗の場合と同じで、伝達物質の断面積が大きくなれば熱抵抗は低くなり(並列接続)より良く熱を伝えられるようになります。


一般的な形状の場合の熱分布 Firebird の熱分布(試作段階のサンプルで測定)
CPUの熱を水平方向に拡散し、それを垂直方向に分配させるという構造になっています。これでは水平方向の熱抵抗が高い(断面積が小さい)ため、効率的に熱が拡散されず中央に熱が集中してうまく拡散されていません。 CPUコアの接触面から中央部の構造体(ヒートプリズム)に並列に熱が逃げていくため、熱抵抗が低く効率的な放熱が行われて、内部に熱を蓄積しません。

Firebirdの断面図


最近銅製のCPU COOLING FANが数多く販売されていますが、必ずしも性能が良くないのはなぜでしょうか?これは、そのほとんどが溝を切ったベース板にくし状の放熱板を接合したような構造になっているからです。

銅はアルミと違って加工性が悪いため、このような構造にせざるを得ないのです。組み合わせ部分はミクロの目で見れば隙間だらけですので、この部分で一気に熱抵抗が高くなってしまうのです。

Firebirdではアルミの押し出し型から射出されたインゴットから削り出し加工を行っていますので、全ての部分は分子レベルの結合となっており、非常に効率の良い放熱が行われるのです。

CPUをしっかりと掴む「Iron Claw(鉄の爪)
Firebirdではクリップにもとことんこだわっています。それは、

(1)AMD AthlonTMとPentiumではCPUの高さが違う。AMD AthlonTMの方が背が高い。

(2)AMD AthlonTMとPentiumでは取り付け圧力が異なる。Pentiumの場合には、圧力を上げた方が性能が向上する傾向にある。(当社実験結果による)

といった事実があるからです。

つまりPentiumに特化したクリップをAMD AthlonTMに取り付けると、あまりに力がかかりすぎてコア欠け等の原因となり、逆の場合Pentiumがゆるゆるになって性能が出ません。共用で使用されているクリップは妥協の産物なのです。
これらの問題を解決して全てのCPUにおいてベストの状態でご使用いただくために、CPU別のIron Clawをオプションで用意いたしました。

Firebird R7+では、FC-PGA2用のPentiumIII/CeleronとAMD Athlon/XP/MP/AMD Duronに対応したそれぞれのIron Crawを標準添付。FC-PGA用のPentium III/Celeron用の Iron Claw-370、Pentium 4(Socket423)用の Iron Claw-423 をオプションとして用意しています。(将来のCPU、ソケット形状によっては対応できない可能性もあります。)

Firebird の脱着を比較的小さな力で簡単に行うための専用工具を添付しています。ドライバなどの使用によるマザーボード/CPUの損傷や作業中のケガの危険性を低減します。

重い銅製CPU COOLING FANのほうがしっかりCPUに密着して・・とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?確かに水平にCPUを配置した場合はそうかもしれませんが、現在市販されているケースのほとんどはタワータイプで、CPUは重力に対して垂直方向に配置されます。 このタワータイプのケースに重くて重心が高く、しかもやわらかいクリップで取り付けたらどうなるでしょう?自身の重みでCPUとの間に隙間ができ、冷却能力が落ちてしまうのです。

また、取り付けが不完全だとはずれて落ちてしまったり、大事なCPUにダメージを与えてしまうかもしれません。アルミ製のFirebirdは質量が軽いのとIron Clawでがっちりと取り付けが行われるため、このような心配は非常に少なくなっています。

高回転・長寿命ファン
本来4,000回転の冷却ファンを限界までパワーアップし、4,500回転として装備しています。同時に、通常使用における20,000時間の寿命を持っています。騒音の経時変化も少なく(流体軸受け採用)、初期の高性能を長期間保つことができます。
ここでいう寿命とは、回転数が初期値から30%低するまでの耐久時間のことです。製品の保証期限は異なります。

  ●超低熱抵抗シリコングリス G-765 付属
G-765入り注射器 窒化金属を採用し、驚異的な低熱抵抗を実現する信越化学社製「G-765」を付属。Firebirdの性能をとことん引き出すために選ばれたシリコングリスです。
扱い易さを考慮して注射器に装填されたこのグリスは、度重なる実装で使い切ってしまっても、カノープスダイレクトショップで保守部品としてご購入いただけます。


Firebird R7+ の性能および予想値

以下に示す性能は、将来発売されるであろう高速のCPUの発熱を当社独自の計算方法によって算出したものです。 当社独自の安全係数もかけられておりますが、実際の動作を保障するものではありませんのでご了承ください。

実際の性能に関しては、グリスの塗り方やケース内部の換気によって大きく変わってきますので、あくまで目安としてお考えください。また、こちらの値は正規CPUの使用を前提に計算しています。

* CPU対応表

CPU冷却性能は周囲環境等によって大きく左右されます。全ての環境において本性能を保証するものではありません。
予想性能は将来のコアのプロセス変更や駆動電圧の低下による発熱低下分を 差し引いての性能を当社独自の計算で予想したもので,実際のCPUとは異なる場合が あります。

CPU 実機確認済み 予想性能
AMD Athlon XP Socket A OPGA 2100+ 2500+
AMD Athlon MP Socket A OPGA 2000+
<AMD Athlon Socket A PGA 1.4GHz
AMD Duron Socket A PGA 1.3GHz
Pentium III Socket 370 FCPGA 1.13GHz
Pentium III Socket 370 FCPGA2 1.4GHz
Celeron Socket 370 FCPGA 1.1GHz
Celeron Socket 370 FCPGA2 1.4GHz
Pentium 4 Socket 423 PGA 2.0GHz
Pentium 4 Socket 478 mPGA 非対応

※上記一覧に記載されている CPU をご使用になる場合は、CPU に合わせて以下の Iron Claw が必要となります。

  • Pentium III/Celeron(FC-PGA2):製品付属の Iron Claw-FIIをご使用ください。
  • AMD Athlon/XP/MP、AMD Duron:製品付属の Iron Claw-Aをご使用ください。
  • Pentium III/Celeron(FC-PGA):別売の Iron Claw 370 をご使用ください。
  • Pentium 4:別売の Iron Claw 423 をご使用ください。
  • Socket 478 タイプの CPU には装着できません。「Firebird R7S」をご利用ください。
「Firebird R7S」の製品情報

2002年5月現在



インデックス 特長 仕様


Copyright(C) Canopus Co., Ltd. All rights reserved.