Grass Valley HQ Codecはアルファチャンネルを維持したまま高画質に圧縮することが可能です。これまでアルファチャンネル付きのデータは非圧縮の連番静止画や非圧縮AVIで運用することが一般的でしたが、ファイルサイズが大きく、扱いにくいものでした。Grass Valley
HQ Codecを使えば、アルファチャンネル付きの映像データ容量を非常に小さくできるほか、編集時における再生性能も大幅に向上します。また、Video
for Windowsにも対応しており、3DCGやアニメーション、コンポジティングソフトウェアから圧縮コーデックとして選択することも可能です。今までの非圧縮データで非効率に運用していた環境を劇的に改善することができます。
非圧縮AVIファイルと比べても遜色ないクオリティを実現しながら、サンプルデータ(30秒)は約1/20のファイルサイズになりました。
ファイルサイズが小さくなることにより、HDD容量を節約できるだけでなく、レンダリングされたデータをハードディスクに書き込む際や、ファイルコピーを行う場合の時間を短縮できるほか、これまで現実的ではなかったDVD-Rメディアでの納品やバックアップも可能になります。また、「非圧縮データ」の大きさのために難しかったネットワークを利用したワークフローも現実的なものになります。
高いクオリティを保ちながら生産性の向上と制作コストの削減が可能なGrass Valley HQ Codecは、大きなデータを扱うHD編集環境では必要不可欠な技術と言えます。
※ 可変ビットレートのため、映像により圧縮率は異なります。
※ 上記比較グラフはLightWave 3Dで作成したCG(静止画)をAfter Effectsで位置、サイズを変更し、ムービーで出力。テスト環境はThinkPad
T60p (CPU Intel Centrino Duo T2600 / RAM 2GB)。
他社製ソフトウェアコーデックを使用したシステムとの比較
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Grass Valley
HQ Codecとそれ以外のソフトウェアコーデックを使ったノンリニア編集システムを比較しました。
例えば、DVCPRO HD互換のコーデックを持つ他社製ノンリニア編集システムで、HD-SDIを経由してHDCAMから映像を取り込む場合、HDCAMが持つ有効な情報量は輝度が1440からDVCPRO
HD相当(1280)に落とされてしまいます。
一方、HDCAM互換のコーデックを持つ他社製ノンリニア編集システムで、DVCPRO HDの映像を取り込む場合、元の色差640がHDCAM相当(480)になるため、情報が欠落し、お互いのフォーマット同士の信号変換で画質劣化が生じます。
カノープスでは、ハードウェアでVTRと同等の性能を持つプリフィルタを開発しました。他社製システムの場合は、ソフトウェアでプリフィルタを適用しているため、HDCAMやDVCPRO
HDがソースであったとしても、その段階でオリジナルと同等の画質を維持することはできなくなります。
Grass Valley HQ Codecは、DVCPRO
HDとHDCAMを上回る特性を備えているため、どちらを取り込む場合であっても、オリジナルの画質を維持することが可能です。
※ HDCAMはソニー株式会社の登録商標です。
※ DVCPRO HDはパナソニック株式会社の商標です。
※ 本検証は当社が独自に行ったものです。全ての環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。 |