MRL-5000 の特長

【高速・正確なマスク合成を実現したMRL-HD専用ソフトウェア】
「マスクを映像に直接書き込む」というこれ以上ない直感的な操作を実現したMRL-HD シリーズ。感覚的な操作をダイレクトに映像に伝える専用ソフトウェアにより、ハイスピードで高品位な映像製作を可能にします。

【形状や大きさ、境界線も自由自在】
マスクの形は用意されたパターンからターゲットの形状に合わせて自由に選択でき、位置や大きさ、傾きなどはペンタブレットやジョイスティックコントローラで調整できます。マスクと映像の境界線をなじませることで、違和感のない自然な仕上がりになります。

【フリーハンドでマスクを描く「フリーシェイプ」】
ペンタブレットでなぞった軌跡をマスク範囲とする「フリーシェイプ」。形状が複雑なターゲットでも1つのマスクで処理ができ、サイズや傾きなどの設定も行えます。描いたマスクに対して、描き足し/切り取りによる自動修正が可能で、これにより緻密な作品を完成させることができます。

■タブレットペンで自由に描いた軌跡にマスクをかけることができます。

■すでに適用されたマスクもタブレットペンで容易に修正できます。

■キーフレームでマスクを打ち、はみ出した所に加筆修正していくことでターゲットにのみマスクをかけることができます。
※画像はイメージです。


【テクスチャーマスクによる演出】
Adobe PhotoShop等で作成したアルファチャネル付きの静止画ファイルをマスクとして使用できます。サイズや回転なども自由に設定できます。


マスク合成の常識を変えた「ラーニング方式」と「キーフレーム方式」によるリアルタイムマスク合成

■マスク合成にはノンリニア編集の利点を最大限に活かした2通りの編集方法を用意しています。


フリーハンドで瞬時にマスキングを行う「ラーニング方式」
任意の速度で映像を再生させながら、ペンタブレットやフェーダーコントローラでマスク範囲を動かし、ターゲットを隠していくだけで自動的にマスクが生成されます。自分で動かした軌跡を記憶していくので、ラーニング中にターゲットを外しても映像を戻して上書きが行えます。これにより頻繁に動くターゲットであっても、失敗を気にすることなく一気にマスク合成ができ、従来の方式に比べ圧倒的に短時間で作業を終えることができます。

一定に動くターゲットを確実にマスキングする「キーフレーム方式」
映像を適度にポーズしながら、マスクの位置や大きさなどを設定します。設定したフレーム間の動きや、大きさの変化は自動で補間されるので、一定に動くターゲットから固定物まで幅広く使用できます。

マスク合成の常識を覆すラーニング方式。フリーハンドで瞬時にマスク合成が行えるので、納品までに時間がない時や、複雑すぎる動きに対して処理をしたい時に威力を発揮します。またフリーハンドという特性上、クリエイターのクセが出やすいのも特長のひとつです。


【モザイク同士が重ならない】
マスクの移動は、スイッチャー処理のようにブロック自体は移動せずマスクの表示エリアが移動します。これにより、複数のモザイクを重ねて処理しても、モザイク同士は重ならずにマスクのエリアのみがくっついたように表現され、モザイクがずれたり境界線のように見えてしまうこともありません。
【キャンセルマスク搭載】
マスクで隠したくないエリアを描くことで、その部分だけマスクがかからない処理ができます。レイヤー構造は有効なので、キャンセルマスクの上に別のマスクをかけることもできます。
通常のマスク合成女性の顔にキャンセルマスクを適用
【フレームアウトに対応】
フレームの四隅にあるターゲットやフレームアウトしていくターゲットに確実なマスキングが可能。ペンタブレットでの操作がしやすいようにワンボタンで画面サイズの変更ができます。


【シャギーや色変化がない】
アンチエイリアシング処理により、映像との境界線にシャギーや色変化が発生しないので、元映像との違和感を極力抑えられます。


【豊富なマスクパターンと無限大のバリエーション】
スタンダードなモザイクパターンやターゲットの特定に便利なカラーマスクなど16種類のマスクパターンを用意しています。
マスクパターンの一覧はこちら
【単色マスク】
カラーパレットから好きな色を選び、マスクパターンに単色の着色ができます。


【映像に合わせて可変するマスク】
マスクのサイズ、濃度(ブロックサイズ)、ボーダー幅、アスペクト比、Hue等のマスクセッティングは、フレーム単位に設定でき、映像に合わせて各種設定を可変させることが可能です。濃度の可変が自由に行えるので、遠近感のあるマスク合成も表現できます。


【インバートマスク】
マスク領域を反転することができます。特定のターゲット以外、画面すべてにモザイクをかけたい時に有効です。
【マスクセッティング】
マスクセッティングの各パラメータを調節してHue、Bright、Saturation、Contrastkを自由に設定できます。


【リニアと違い修正が容易】
修正が容易でないリニアのマスク合成と違い、MRL-HDでは修正が容易かつ短時間で行えます。マスク合成後でもマスクパターンやサイズ、濃度などすべてのパラメーターを手直しすることが可能。1コマごとの修正はもちろん、選択した範囲を一度に修正することもできます。また、オフセットによる修正にも対応しているので、サイズや濃度が可変しているマスクに対し、均一でマスクを拡大するなどの操作ができます。
【映像の分割・挿入】
映像の分割、挿入機能を備えているので、マスク合成中でも即座に不要部分のカットや別映像の追加が可能。マスクトラックも連携して自動変更されるので複雑な操作は必要ありません。納品形態に合わせて、完パケのプロジェクトを簡単に再編集できます。
【32本のマスクトラック】
マスクトラックは最大32本。新しい番号のトラックを前面にしてレイヤーを構成しているので、複数のマスクが重なっても混ざることなく、違和感のない自然な映像処理が可能です。
【オートセーブ機能】
3秒間操作がないとオートセーブが働き、不測の事態で作業内容が失われないように備えます。セーブはすべてバックグラウンドで処理され、作業を妨げることもありません。
※作業内容の保護を保証するものではありません
【イベントリストによるマスクの検索】
設定したマスクはリストに登録されているので、複雑に組み合わさったプロジェクトでも簡単に目的のイベントを検索して修正を加えることができます。
【プリセットにマスクパターンを登録】
よく使用するマスクパターンをキーボードのF1〜F10に割り当てることができます。

【付属ソフト】
MRL-HDシリーズには以下のソフトウェアが付属しています。

■MRL-SDソフトウェア
MRL-1800、MRL-1000で作成したプロジェクトファイルの読み込みができます。
※元素材も必要です。
■MRL Capture
カメラ、ビデオレコーダーから映像をキャプチャします。タイムコードを指定したバッチキャプチャも可能。キャプチャ終了後、自動的に編集画面のタイムライン上に配置されます。
■MRL Proxy Maker
ハイブリッドデコーディング用のインデックスファイルを生成します。他のシステム等でキャプチャしたHDV素材でもストレスのない高速編集を可能にします。
■ProCoder Express
編集した映像をさまざまなファイル形式で出力できます。ウィザード画面に従って進行するだけで目的のファイルに変換できますが、ビットレートなどの詳細設定もできます。
■MPEG TS Writer
MPEG2-TSファイルをHDVカメラやVTRデッキに書き戻します。


【お客様の声によりバージョンアップ】
MRLシリーズはおかげさまで数多くのスタジオに導入され、マスク加工の即戦力として稼動しています。また、「こんな機能をつけてほしい」「この機能を使いやすくしてほしい」などの改善案を多くいただき、MRL-HDシリーズ開発の礎となっています。今後、よりいっそう高品質で使いやすい製品をご提供していくために引き続きMRL-HDシリーズへのご要望を承っていきます。


インデックス 特長 ハードウェア特長 コントロールデバイス 仕様