EDIUSで編集された映画『妄想少女』
人気グラビアアイドルの森下千里さんや、NHK朝の連続ドラマ小説『ちゅらさん』で祥子役を演じた山口あゆみさんを主演に迎えた映画『妄想少女』。すべては森下さんの「ストーカー役をやりたい」という一言から始まった。
DVStormとEDIUSを使って編集された『妄想少女』は、2006年1月14日からレイトショー公開される予定だ。今回は、劇場公開を前に『妄想少女』の魅力と、それに使われたEDIUSについてお伝えしたい。
「作業ストレスはどのソフトよりも一番感じないですね。」
まずは監督の荒木氏にEDIUSについて伺い、編集中のタイムラインも見せていただいた。
タイムラインはビデオとオーディオのトラック数が多いため、その分プレビュー画面が小さくなっている。しかし、ここまでビデオとオーディオを重ねても、「一番軽い動作だった」と評価していただくことができ、当社としては嬉しい限りだ。
●EDIUSを選択した理由
EDIUSを使い始めて1年半になりますが、友人のディレクターが使っているのを見せてもらったのが最初の出会いです。当時はまだバージョンが2.0でレスポンスに多少の不満があったものの、とにかく軽くて、サクサク作業できるところに興味を持ちました。程なく2.5が発売され量販店のデモ機をいじらせていただいて、これならいけると思い、購入に踏み切りました。
●実際に導入してよかった点
さすがに最初は、以前使用してたソフトの癖が邪魔になってEDIUSに慣れるのが大変でしたが、慣れるのにそんなに時間はかかりませんでした。
EDIUSの最大の良さは「軽さ」だと思います、もちろんパソコンの性能によるところも大きいとは思います。「軽さ」を言葉にするのは難しいです、とにかく軽いんです、作業ストレスはどのソフトよりも一番感じないですね。
あと、EDIUSとはちょっと関係ないですが、カノープスコーデックの劣化の少なさも魅力ですね。今回の映画の場合はAfter Effectsなどの処理もあったのですが、かなりのやりくりを繰り返してもあまり劣化が感じられないのはすごいと思いました。
●今後の編集環境構築の方向性
やはりハイビジョン編集でしょうか。でもこればっかりは、ソフトだけではどうしようもないので、いろいろな機材は必要になりますが、これからも映画の企画がありますのでやはりHDV等のハイビジョン規格の編集システム導入に力を入れていきたいと思います。
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強力なスタッフが結集
ここからは『妄想少女』について解説していきたい。
『妄想少女』は、映画『渋谷怪談』の制作プロダクションであるBAD TASTEとバグジーエンタテイメントが共同で制作。原作・脚本は、『魔神騎士JACK☆GEIST』の原作や『温泉天使』で知られる大和光氏が担当し、監督はミュージック・クリップやバラエティ番組を中心に活躍している鬼才荒木憲司氏。これが初の本格的劇場公開作品である。
さらに、映画『1リットルの涙』の大西麻恵や『真・雀鬼』シリーズの中倉健太郎さんらの個性派に、『Gメン'75』で有名なベテラン、藤田三保子さんが特別出演で脇を固める。Act On TVでお馴染みの吉田由莉さんも出演しているのは、カノープスとしても嬉しい限りだ。
そして、当初は一作限りの予定が、関係各位の好評に応える形で『2』を制作することに。山口あゆみさんがオーディションを経て主演に決定し、『∀(ターンエー)ガンダム』のソシエ・ハイム役などで声優としても活躍中の村田秋乃さんら若手に加えベテランお笑い芸人のぶるうたす、『中学生日記』で知られる重鎮、岡本富士太さんが特別出演。『1』とはまたひと味値違う世界観を呈している。
そして両作を繋ぐキーパーソン=謎の男を演じるのは木全直弘さん。美少女ストーカーという設定から個性的な俳優、驚きの結末まで、『妄想少女』は間違いなく来春の注目映画だ。
■スタッフ
企画 |
バグジーエンタテイメント
BAD TASTE |
プロデューサー |
中野多加美
岩佐 陽一(BAD TASTE) |
原作・脚本 |
大和 光 |
撮影 |
村岡 勇治 |
音楽 |
清水 雄史 |
機材・照明 |
深澤 明 |
音声 |
稲垣 純 |
制作プロデューサー |
正木 洋美
水野 将昭 |
監督 |
荒木憲司 |
制作 |
BAD TASTE |
製作・著作
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バグジーエンタテイメント
BAD TASTE |
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