AGPで大電流を消費する3Dの動作時にシステムが不安定になるような場合に有効なことがある対策です。特に3.3Vレギュレータタイプのマザーボードで、電源の供給も十分で、もう他に採る方法がないといった場合には有効かもしれません。
・メインメモリの消費電流を下げる
まず簡単に行えるのはメモリを抜いて容量を下げることですが、同じ容量のメモリでもそのチップ数の少ないもののほうが新しいプロセスで作られているので、これに変更することによって消費電流は下がる場合があります。128MBのメモリ2枚よりも256MBのメモリ1枚のほうがシステムの安定性は良くなる場合が多いようです。
・AGPカードの消費電流を下げる
次にAGPグラフィックカードの動作クロック(コアクロックやメモリクロック)を下げてみます。SPECTRAでは動作クロックをデフォルトより下げられるような設定を追加しました。これによってAGPカードの消費電流を下げることができます。
- [コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細]の順に開きます。
- [SPECTRA Infomation]タブにある[拡張設定]ボタンをクリックします。
- [General]タブにある[Memory Setting]スライダーを[Conservative](1番左側)に設定します。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
SPECTRAやシステム側の設定を変更することにより動作を安定させることができます。以下の項目を一つずつ確認して、動作が安定化するかどうかお試しください。ただし、下に行くほどパフォーマンスへの影響が大きくなる傾向があります。
全般的な設定
- オーバークロックしているときは定格に戻す(SPECTRAのオーバークロックも含む)
- パソコンのシステムBIOSを最新にする
パソコン、マザーボードメーカーのWebサイトなどより、最新バージョンのシステムBIOSをダウンロードされ、システムBIOSのアップデートを行ってください。なお、アップデートの際はその注意事項などをよくお読みになり作業を行ってください。
- マザーボードやチップセット、AGPのドライバやパッチを最新のものにアップデートする
- サイドバンドアドレッシングを無効にする
- [コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細]の順に開きます。
- [SPECTRA Infomation]タブにある[拡張設定]ボタンをクリックします。
- [AGP設定]タブにある[Enable AGP sideband addressing]のチェックを外します([Disable AGP sideband addressing]と表示されている場合はチェックします)。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
AGP 1X、2X対応のマザーボードの場合
- コマンドDMAのAGP転送を無効にする
- [コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細]の順に開きます。
- [SPECTRA Infomation]タブにある[拡張設定]ボタンをクリックします。
- [AGP設定]タブにある[Disable AGP command DMA]チェックします。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
※この段階でほとんどの場合は安定するはずです。安定した場合はサイドバンドアドレッシングを有効にしても大丈夫なようです。
- SPECTRAの動作クロックを下げる
拡張タブにあるクロックの設定をデフォルトから一つ下げることで、コアクロックが下がり、消費電流が下がるため安定動作する場合があります。
- [コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細]の順に開きます。
- [SPECTRA Infomation]タブにある[拡張設定]ボタンをクリックします。
- [General]タブにある[Memory Setting]スライダーを[Conservative](1番左側)に設定します。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
- 転送速度を1Xモードにする(現在 2Xモードの場合)
- [コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細]の順に開きます。
- [SPECTRA Infomation]タブにある[拡張設定]ボタンをクリックします。
- [AGP設定]タブにある[AGP Transfer Mode Requirement]を[1X]に設定します。この設定がなければダウンロードページから最新バージョンのソフトウェアをダウンロードされ、ディスプレイドライバのバージョンアップを行ってください。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
- AGP機能をOFFにする
- [\Program files\directx\setup] フォルダにある、[Dxdiag]ショートカットを開きます。
- [DirectX Diagnostic Tool]が起動するので、[Display]ボタンをクリックします。
- [AGP機能: 有効](または[AGP Support: Enabled])の右側にある[無効](または[Disable])ボタンをクリックします。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
AGP 4X対応のマザーボードの場合
- FastWriteをDisableにする
- [コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細]の順に開きます。
- [SPECTRA Infomation]タブにある[拡張設定]ボタンをクリックします。
- [AGP設定]タブにある[Enable AGP Fast Write]のチェックを外します([Disable AGP Fast Write]と表示されている場合はチェックします)。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
- コマンドDMAのAGP転送を無効にする
- [コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細]の順に開きます。
- [SPECTRA Infomation]タブにある[拡張設定]ボタンをクリックします。
- [AGP設定]タブにある[Disable AGP command DMA]チェックします。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
※この段階でほとんどの場合は安定するはずです。安定した場合はサイドバンドアドレッシングを有効にしても大丈夫なようです。
- SPECTRAの動作クロックを下げる
拡張タブにあるクロックの設定をデフォルトから一つ下げることで、コアクロックが下がり、消費電流が下がるため安定動作する場合があります。
- [コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細]の順に開きます。
- [SPECTRA Infomation]タブにある[拡張設定]ボタンをクリックします。
- [General]タブにある[Memory Setting]スライダーを[Conservative](1番左側)に設定します。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
- 転送速度を2Xモードにする
※2XをサポートしていないM/Bではこの設定は行わないでください。
- [コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細]の順に開きます。
- [SPECTRA Infomation]タブにある[拡張設定]ボタンをクリックします。
- [AGP設定]タブにある[AGP Transfer Mode Requirement]を[2X]に設定します。この設定がなければダウンロードページから最新バージョンのソフトウェアをダウンロードされ、ディスプレイドライバのバージョンアップを行ってください。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
- 転送速度を1Xモードにする
※1XをサポートしていないM/Bではこの設定は行わないでください。
- [コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細]の順に開きます。
- [SPECTRA Infomation]タブにある[拡張設定]ボタンをクリックします。
- [AGP設定]タブにある[AGP Transfer Mode Requirement]を[1X]に設定します。この設定がなければダウンロードページから最新バージョンのソフトウェアをダウンロードされ、ディスプレイドライバのバージョンアップを行ってください。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。
- AGP機能をOFFにする
- [\Program files\directx\setup] フォルダにある、[Dxdiag]ショートカットを開きます。
- [DirectX Diagnostic Tool]が起動するので、[Display]ボタンをクリックします。
- [AGP機能: 有効](または[AGP Support: Enabled])の右側にある[無効](または[Disable])ボタンをクリックします。
- 開いたウィンドウを閉じWindowsを再起動します。