設定項目
ソース映像を、CD-ROMやWeb用最終映像ファイルのほか、Adobe Flashのコンポーネントとして利用する場合の設定です。SWF形式を再生するためには、FlashプレイヤーまたはFlashプラグインが必要になります。
圧縮は他のエンコード方式と比べて比較的荒い画質になりますが、近年、Webを中心として多く利用されている形式です。
Flashビデオ形式の変換を行う場合は、ターゲットプリセット選択画面で
[システム]-[Flashエクスポータ]
を選び、これをカスタマイズします。
最初に
[ビデオ-基本]
を設定します。
[ビデオ-幅]および[ビデオ-高さ]は、変換後のビデオの縦横サイズを表します。
4:3の画角を持ったソース画像の場合は、160×120ドット〜640×480ドットがよいでしょう。この場合、アスペクト比はビデオ=4:3、ピクセル=1:1になります。
16:9の画角を持ったソース画像の場合は、320×180ドット〜1920×1080ドット程度がよいでしょう。この場合、アスペクト比はビデオ=16:9、ピクセル=1:1になります。
[フレームレート(fps)]は、Flashビデオでのフレームレートを指定します。一般的にはNTSCビデオのフレームレートは29.97fpsですが、Flashビデオコーデックの再生はCPUパワーを消費しますので、15fps程度を基準に考えたほうが良いでしょう。全体的に市場のパソコンスペックが上がったことを確認できたら、29.97fpsにします。
[マルチプレクサタイプ]は、Flashビデオをどの形式で出力するか決めます。SWFはFlashプレイヤーでそのまま再生できる形なので、そのまま再配布が可能です。FLVはFlashへの外部ファイルなるため、インターネットを通じた配信以外には使えません。
[ビットレート(Kbps)]は、映像に関わるストリームもビットレートを決めます。Flashビデオは他の圧縮形式とは若干異なる特性を持っており、低ビットレートでは画面が粗くなりがちなので、少し高いビットレートを指定するように心掛けます。
[パス数]が1の場合は1パスに、2の場合は2パスになります。2パスでは最初にソース映像内の動き要素を検出し、それに応じたビットレートや圧縮アルゴリズムで変換を行います。
次に、
[オーディオ-基本]
を設定します。
[オーディオ圧縮]は、MP3に固定されています。
[オーディオビットレート(Kbps)]は、音質に影響を及ぼします。CD並み=256Kbps〜128Kbps、FMラジオ並み=64Kbps〜32Kbps、AMラジオ並み=16Kbps以下となります。
[サンプルレート(KHz)]も、音質に影響を与えます。CD並み=44.1KHz、FMラジオ並み=22KHzとなります。
[チャンネル]は、1のときモノラル、2のときステレオとなります。