Broadcast
オーストラリア Channel Nine
John Coulter氏
Nine Networkは、オーストラリアの3大商業放送局の1つ。Coulter氏は、放送業界で26年以上のキャリアを持つダーウィンオフィスのシニアエディターだ。EDIUSはライフスタイルや欧米向け観光番組と同様、主にCM制作で使用されている。同氏によれば、CM制作時に、リアルタイム出力による時間短縮と無制限トラックが真価を発揮しているそうだ。
Coulter氏:「無制限のビデオ/オーディオトラックは、本当にEDIUSの重要な特長です。この特長のおかげで、気軽にプロジェクトを完成させることができます。例えば、そのプロジェクトが100%満足できるものでなかったり、クライアントの気が変わったりしても、非表示にしたオリジナルのタイムラインの上に新しいプロジェクトを再制作することで簡単に前のジョブに戻すことが可能で、お客様のニーズに対応できるからです。」
「ある一流ホテルがお客様で、週1回コンテンツを更新する必要があるお仕事で、私たちはEDIUSのこの特長を活かしました。まず、ベースとなるコンテンツとその上でコンテンツを完成させます。必要なトラックを週ごとにON/OFFできるので何のコンペが開催されるかによって、簡単にコンテンツを作り変えることができたのです。
Coulter氏のプロジェクトは、洗練されたエフェクトを並べ立てる必要はないが、画質や色の補正にビデオフィルタは必要だ。
「日々のワークフローにおけるフィルタの使用は本当に良く、特にリアルタイム面がよくできています。丁度完成したばかりのライフスタイル/旅行番組「僻地からの手紙」は、6回もので、ほぼ全編にフィルタを使用しています。フィルムエフェクトのフィルタを使用し、全体的に古い素材感を演出しました。」
「不幸にも2つのクリップが正しいカラーバランスで撮影されていないとき、カラーバランスフィルタはかなり助かります。例えばホワイトバランスは、撮影済みの他の素材に合わせるのに大変役に立ちます。」
色補正をかける時、Coulter氏はEDIUSにあるリアルタイム出力機能を使用する。この機能は主に局向けコンテンツ制作のために作られたものだ。
「ウェーブフォームモニタとベクトルスコープは使いやすく、特にブロードキャストでは必須の機能です。こういったことにも、カラーバランスと同じように注意を払っておく必要があるのです。」
プロフェッショナルレベルのスタジオ環境や機器を利用できることと併せて、クロマキー合成が必要なCoulter氏の仕事は、EDIUSによってさらに簡単なものになった。
「最近クロマキーを使用したCMは一流ホテルのもので、EDIUSのお陰で制作は大成功でした。タレントをスタジオで緑背景で撮影し、EDIUSシステムに持ってきます。キーイングは完璧です。私は本当にリアルタイムクロマキーに感動しましたよ。」
3点編集に加えて、EDIUSではリアルタイム速度調整が可能な4点編集をサポートしている。これはCoulter氏がテレビ番組を編集しているときに、威力を発揮する。
「EDIUSの速度調整機能は、本当に気に入っています。速度を上げたり下げたりする能力は、実によくできていて、リアルタイムに動くのです。速度調整はとても簡単で、最近の仕事では特に、ズームインしなければならないところで重宝しました。ズームインは安定し、決められた点で終わらなければなりません。そこで思い通りの効果を出すためにゆっくりと慎重に作業を進めました。速度を上げ、再生確認をリアルタイムにでき、プロジェクトの完成を助けてくれました。」
同氏の作品の多くは放送用のものを直接制作してしまうとはいえ、様々な非放送用フォーマットで出力する必要もある。ProCoder Express for EDIUSを含め、配布用のTVCMや番組を出力するのも、簡単にできるようになった。
「つい最近、ある企業から採用広告用に数百の配布用DVDを作成する仕事を請負い、終えたところです。タイムラインから簡単にマスターDVDを焼くことができ、配布用として渡しました。」
「完成時に、クライアントが最終映像を確認する際、出張のため国内に不在な時、タイムラインをダイレクトに出力して、Windows Mediaファイルに変換して、メールで送るんです。」
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