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音楽のキャプチャ

ドラマ、映画、TVコマーシャル…、身の回りにある映像のことを思い出してほしい。楽しいシーンではハッピーな雰囲気の曲、アクションシーンではアップテンポの曲、悲しいシーンでは静かな曲という風に、状況に合ったBGMがシーンを盛り上げていることに気が付く。聴力という五感に訴える音楽というものは、映像にとって大事な演出のひとつなのだ。映像のキャプチャを行う前の段階で、撮影した映像を見直すことで、作品の全体像を俯瞰した。その時のイメージを思い出してみよう。作品の雰囲気にぴったりの曲が頭に思い浮かぶのではないだろうか。イメージに合ったBGMをつければ、作品が引き締まることは間違いない。手持ちのCDから曲をキャプチャして、素材としてストックしておこう。

※市販のオーディオCDからキャプチャした楽曲には著作権が存在するので、それを素材として使う場合は、個人や家庭で楽しむといった使用に留めておこう。また、著作権フリーの音素材も市販されているので、それらを使うという手もある。

尺の長い作品を作るのであれば、複数の曲をキャプチャしておくと便利。シーンの雰囲気に合わせた曲をチョイスすることで、作品全体にメリハリが生まれることになる。逆に、尺の短い作品であれば、これぞという曲を決めて、その曲の長さに映像の尺を合わせるという手も効果的。映像と共に曲が始まり、曲が終わると共に映像もエンディングを迎える。ミュージックビデオの雰囲気と言えばイメージしやすいだろうか。

まったく逆の考え方だが、“音楽で盛り上げる”ことの逆の発想もアリ。意図的に無音の状態を作り出すことで、音のあるシーンを相対的に盛り上げたり、あるいは余韻を与えたり。完全な無音ではなくても、環境音に頼るという手もある。よくできた映像は、“音”の使い方もうまい。ちょっとしたテクニックのひとつとして覚えておくとよいだろう。

CDから楽曲をキャプチャするには、「DISCcapture」を使用する。ビンウインドウのツールメニューから、「DISCcapture」を選択し、開いたウインドウで楽曲を選択してキャプチャを実行すると、キャプチャされた楽曲がビンウインドウに配置される

次回は、ビデオ編集の基本であり、肝とも言える「タイムライン編集」について解説する予定。それまでに、必要な映像や音素材をキャプチャして用意しておこう。

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