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まずはざっとつないで「ラッシュ」を作成
ラッシュ作成は簡単な作業。クリップをドラッグ&ドロップでビンウインドウからタイムライン上に並べていけばOK。クリップの順番を考えながら配置していこう

映像や楽曲など、必要な素材のキャプチャが完了したら、いよいよタイムライン上での編集作業に入っていこう。「編集作業」などと言うと、難しいものと捕らえられてしまいそうだが、決してそんなことはない。場面転換のエフェクトであるトランジションを多用したり、複数のビデオトラックを使って映像を合成したり…など、凝ったことを行えば作業は繁雑になり、難しくもなっていくのだが、編集の基本は映像をつなぐことにある。きれいに撮影された映像をタイムライン上でつなぎ合わせるだけで、それなりに見れる作品に仕上がるのだ。

前回解説したように、キャプチャを行う前に撮影した映像をしっかり確認しておけば、この時点で最終的な作品の全体像は見えているハズ。まずは、その全体像に沿うように、キャプチャした映像(ビデオクリップ)をタイムライン上にざあっと並べてみよう。各クリップのトリミングや全体の尺などの細かいことを考えずに、確認のためにクリップをつないだこの状態の映像を「ラッシュ」と呼ぶ。BGM用にキャプチャした楽曲があるなら、これも一緒にタイムラインに並べておこう。

基本的なトリミングはプレビューウインドウで行うことができる。ポジションスライダを動かしてIN点・OUT点を決め(図中1、2)、IN点・OUT点設定ボタンをクリックする(図中3)。ポジションバーの色が濃いところが使用する部分、色の薄いところがトリミングでカットされる部分を示している

ラッシュができたら、繰り返し再生して内容を確認する。繰り返し見ているうちに、『ここのクリップはもう少し短くてもいいな』『つながりが悪いから、クリップの順番を入れ替えるか』など、どこをどうする・どうしたいというより具体的なアイデアが浮かんでくる。これこそがラッシュを作る最大の目的なのだ。クリップのトリミングや並べ替えなど、この後の作業はここでのアイデアが基になっていく。

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