参照ファイルでは、AVI ファイルには音声データとビデオデータの保存先情報のみが保存され、ビデオデータは別ファイル保存されます。ここで、音声データとビデオデータの保存先情報が保存されるAVI ファイルのことを「インデックスファイル」、ビデオデータが保存されるファイルのことを「実データファイル」と呼ぶことにします。
インデックスファイルのフォーマットは独自形式ではなく、AVI で定義されるファイルフォーマットに従っています。そのため、参照ファイルであっても今までの AVI ファイルと同様に様々なアプリケーションから使用することができます。ただし、通常ならフレーム単位のビデオデータの代わりに、実データファイルへの絶対パスとそのファイルの内のオフセット(ビデオデータの保存先情報)が保存されます。
参照ファイルは Canopus DV 形式の AVI ファイルですので、その再生時にはカノープス製のコーデックドライバが呼び出されます。このコーデックドライバがインデックスファイルに保存されている情報(実データファイルの絶対パスとオフセット)に基づいて実データファイルから実際のビデオデータを取り出しています。
ちなみに、実データファイルは参照ファイルとしてキャプチャされたときに作成されますので、通常他のアプリケーションから直接再生することはできません。参照ファイルとしてキャプチャする場合、実データファイルにはビデオデータだけが保存されており、AVI ファイルに含まれるようなヘッダ情報が存在しないためです。対して、編集した結果を参照ファイルとして保存した場合は、実データファイルとして AVI ファイルを参照することもありますので、この実データファイル(AVI ファイル)は他のアプリケーションからも再生することができます。