「久しぶり、元気? あのさ、うちの製品紹介やってくれないかなあ? 品物はドンドン送るから好きなこと書いて良いよ。」
いきなり私の携帯にかかってきた1本の電話。それは旧知の友人で、最近転職したとかいう噂を聞いていたN氏だった。
話を聞いてみると、カノープスに転職したという。昔から押しの強い男であったが、それはちっとも変わっておらず、結局のところ訳も分からずに彼の話に押し切られ、うなずいていた自分がいた。
翌日から、我が家に続々とカノープスの製品が届きだした。しかし、毎日のように届く宅急便の山を見て、さすがに手に余りそうな具合だ。
とりあえずN氏に電話を入れようと考えていると、携帯が鳴った。
「届いてる? で、どうよ、うちの製品は? なかなか良いでしょう? さくっと原稿書いて、さくっと送ってよ。頼むよ!」
N氏だったが、取りつく島なしである。だが、好きなことを書いて良いというのは悪くない話だ。とにかく製品を使ってみない事には始まらないので、箱から取り出してはせっせとパソコンに接続(あるいはインストール)していると、また携帯が鳴った。
「あのさ、原稿書くだけでなくてHTMLも作ってよ。できるでしょ? できるよね? あ、もう箱開けた? じゃあ返品できんからね。あとは頼むわ。それじゃ。」
いつの間にか、原稿を書いてHTML化する作業まで行う事となってしまった。どうも、うまくはめられたようである。
なにはともあれ、好きに書いて良いというので、一般的な製品レビューに留まらず、エンドユーザーの視点から"良いところは良い、改善すべき点はこの場を借りて提案"といった形で、気づいた事を書いていこう。
このコーナーが、カノープス製品の購入を考えている読者の皆さんに、少しでも参考となれば幸いである。 |