【図33】
【図37】
lesson 3-5
■静止画をDV化してみる
ところで、 DV編集という括りで静止画だけを使った作品というものをテスト的に作成してみました。用意したのは【図33】〜【図36】のオリジナルパターンです。これを元画像として640×480ピクセルに均等配置さるために160ピクセルのパターとして処理した【図37】〜【図40】をソースとして利用してみます。

まず【図41】のようにストレートに4枚のソースを5秒ずつ表示させただけのものが【movie_18】です。これと【図38】【図40】を10秒ずつ単純表示させた【movie_19】を【図42】のように表示透明度を調整して合成します。【movie_20】はその処理結果です。そこで背景に当たる【movie_19】の組み合わせを【movie_21】のように調整し、【movie_18】もつなぎ目がシームレスになるように【図43】のような透明度の調整を行えば【movie_22】のようなイメージが得られます。

もしかしたら、このような小ネタを乱発したほうが良かったのかもしれないですね。

※【図33】〜【図36】については現時点で販売の可能性が出ているため、 sample表記を付加している点をご容赦ください。

【図34】
【図38】

【図35】
【図39】

【図36】
【図40】
■最後に
通常この手の企画はメーカーの方からある程度の方向性なり指定をいただくことが常であり、それは当然なのですが、今回の企画は本当に『自由に進めてください』というものでした。そこで私が守ったことは絶対にメーカーの方に質問をしないという点だけです。これに拘ったのは、新しい環境での試行錯誤をリアルに書き留めたかったからです。ある意味では成り行きの気まぐれに陥りやすい状況になってしまう危険性もありました。

実は私がIllustratorやPhotoshopを独学していた頃はまだ日本法人も出来ていなかった頃であり、メーカーへの質問も出来ない状態での試行錯誤の連続でした。インターネットも無い時代でしたので、専門用語を調べるだけでも大変でした。ですから、今回の EDIUSの試行錯誤の比ではありませんでした。なにせ全てが分からない世界だったからです。実際それらをある程度使えるようになるまでに半年かかってしまいました。そんなわけで、今回の短い連載で私が言いたかったことは『分かる範囲で何かを作ることが大切』という点です。

全てを理解することは理想的なことですが、そのために長い時間苦痛と闘うのは得策ではありません。例えば撮影したビデオを繋げるだけでも立派な昨品となります。まず作成し、それを繰り返しながら少しずつ新しく覚えたことを追加する。あるいは実験してみることの積み重ねが大切です。 EDIUSはプロ用の DV編集ソフトでありながら、特別なハードウェアを装着しなくても一般的なスペックのマシンで十分に利用できるフレンドリーなソフトです。今回の七転八倒の私の短い連載を見て勇気が沸き、楽しみながら楽しい作品を作って頂ければ幸いです。

また、 DV編集の楽しさを教えていただいた事(こういった企画が無ければ DV編集を私が行うのはもっと先のことになっていたでしょう)と、好き勝手な進行を大らかに見つめてくださったカノープスの方々にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

別の機会にもう少しスキルアップした私の作品をお見せ出来るように今から猛勉強してみたいと思います。

【movie_19】
【movie_18】
【movie_20】
【movie_21】
【movie_22】

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