こちらは、透明度を変えて映像を合成する方法。下位のVAトラックに配置した映像の透明度を上げ(不透明度を下げ)ることで、背景の映像を透かして見せるという手法だ。トランジションの「ディゾルブ」でデュレーション(尺)を長くしたイメージ、と言えばわかりやすいだろうか。トランジションがあくまでも場面転換のエフェクトであるのに対して、透明度を利用した合成は基本的に一定の透明度で背景とその上に乗せる映像を組み合わせるという違いがある。 |
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トランスペアレンシーを設定するには、設定するトラックの「拡張2ボタン」をクリック |
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ミキサーボタン(図中1)をクリックすると、トランスペアレンシーのラバーバンドが表示されるので、ラバーバンドをドラッグして調節する。カーソルアイコンが代わっていることに注目(図中2)。ドラッグする際にCtrlキーを押しながらだと微調整が、Altキーを押しながらだと全体的な変更が可能 |
トランジションと透明度を利用した映像合成は、このように似て非なるものであるのだが、使い方によっては透明度を利用した合成をトランジション的に使うこともできる。ここまで書けば、勘の良いユーザーならすでに理解されていることだろう。時間の経過に伴って透明度を変化させる設定が可能なので、これを効果的に利用することによってトランジションと同じ効果を得ることができるのだ。用意した映像素材の関係でトランジションが使えない場合などに重宝するので、覚えておいて損はないだろう。
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