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◆コラム
 過去に録りためたアナログ資産を保存版DVDにしたいなら…
DV編集に興味を持った人の中で、過去に録画したアナログ資産(=VHSテープ、Hi-8ビデオテープなど)をデジタル化し、最終的にDVDとして永久保存にしたい、と考える人も多いだろう。お子さんのいない独身者(=DVカメラを持っていない)などにしてみれば、こちらの方に興味があるかも?

実はUltra EDITは、そうした需要にもピッタリとマッチする。元映像がアナログ素材であっても、DVカメラから取り込んだ場合と同じように、待ち時間無しのリアルタイム編集、簡単操作が可能である。

ただ、DVカメラで録画した映像は最初からデジタルのため、直接パソコンに取り込めるが、VHSなどの場合には、取り込み(=キャプチャ)の過程で少々手順が違うのと、同時に、別途に機材が必要なので、そのあたりについて説明しよう。
 最も簡単な方法

実は、Ultra EDITは、Ultra EDITシリーズとして、映像を取り込むキャプチャ基板などのハードウェア製品がバンドルされている製品も用意されている。たとえば、そうした製品の1つである「Ultra EDIT with ACEDV」を購入すれば、アナログ資産の取り込みも簡単に行うことができるようになる。ただしこの場合、基本的に、パソコンがデスクトップタイプに限られることには注意して欲しい。
Ultra EDIT with ACEDV
 アナログの資産を生かすと同時に、今後TV番組のPC録画も視野に入れるならば…

現在、家電のHDDレコーダーが好調な売れ行きを示しているが、欲しいと思う機能が搭載されたモデルは、まだ10万円近くと、かなり高価なのに加え、録画した映像の編集がやりにくいという問題点がある。パソコンユーザーとしては、パソコン自体をHDDレコーダー代わりに使って録画をしてしまう方が近道だ。実際、PC録画は、確実なムーブメントになってきている。

パソコンによる録画を実現するには、CanopusのMTVX 2004MTVX 2004HFMTVX 2004USBなどのTVチューナー製品を用いることになる。ここで注目しておきたいのは、実はこれらのTVチューナー製品は映像のキャプチャ機能を備えているので、TV番組の録画ばかりでなく、VHSデッキなどを接続することで、古いアナログ資産を生かすことも可能だという点だ。TV番組の視聴、録画もできて、アナログ映像のキャプチャも可能、その上、編集のクオリティは家電のHDDレコーダーとは比較にならない…と、一石二鳥以上の楽しみ方が可能になるのがこの方法だ。

ちなみに、これらのTVチューナー経由で取り込んだ映像ファイルはMPEG形式なので、Ultra EDITのもう一つの“ウリ”である「マッハサーチ」機能で高速な編集が可能で、また、DVカメラから取り込んだAVIファイルとの混在編集も可能だ。

しかも、Ultra EDITには、MTV、MTU、MTVXなどのユーザーを対象とした「優待版」があるので、これらのTVチューナー製品を既に持っている人は、Ultra EDITを購入するだけでアナログ資産のデジタル化ができるようになる。また、まだ持っていないという人でも、TVチューナー製品とUltra EDIT/優待版を同時購入すれば、爆安(!)価格でUltra EDITを入手することが可能になる。
MTVX 2004USB

・デスクトップPC※:MTVX 2004MTVX 2004HF、MTVシリーズ、QSTVシリーズ
・ノートPC:MTVX 2004USBMTU2400シリーズ豆ちゅ〜2004@Master DTV
※極端に小さい筐体、あるいは、薄型の筐体のデスクトップパソコンでは、TVチューナーの基板が入らない、基板用のスロットがない、といった場合があります。詳しくはそれぞれのTVチューナーのページをご覧下さい。

 デスクトップでもノートでも

いちばん汎用性が高いのがこの方法、すなわち、アナログ−DVコンバーターの「ADVC」シリーズを使う方法だ。

ADVCシリーズは、一般コンシューマ向けからハイエンドのプロ用まで、多数のラインナップがあるが、お薦めは「ADVC-55」。本格的な機能と性能を備えながらも、リーズナブルなプライスが実現されている。バスパワー駆動のため、AC電源も不要だ。アルミ地に輝くコンパクトな筐体もCoolだ! ただ、ADVCを使う場合の注意点は、デスクトップ、ノートを問わず、PC側にIEEE 1394端子が必要なことだが、昨今のほとんどのパソコンには、標準的に装備されているので、問題はないだろう。
ADVC-300
 とりあえず試してみたいならば…

とりあえず…という人には、「テープまるごとDVD−VHS編」をお薦めしたい。

元々、この製品、VHSビデオテープに保存した番組を、指定した時間だけパソコンへ取り込んで、そのあと、DVDビデオの作成まで自動で行ってくれる…というスグレモノだが、DVDに焼く前の段階で、キャプチャも可能になっているというところは、プラスアルファの大きな魅力となっている。

接続は、パソコンに挿した付属ユニットにビデオデッキをつなぐだけ。むずかしい設定もなく安心して使える。具体的には、パソコンのハードディスク内に映像をキャプチャし、そして、その映像(MPEGファイル)をUltra EDITで開いて編集するだけ…、という簡単操作だ。ただし、動作環境はUltra EDITよりもややシビアなので、自分のパソコンで利用できるかどうかの事前チェックは忘れずに…。
テープまるごとDVD
−VHS編
 
 
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